ロボットとは

ロボットとマテハン機(jī)器との違いを考えてみる。
まずはマテハン機(jī)器について。日本マテリアル?ハンドリング協(xié)會(huì)によれば、「MHとはMaterialHandling（マテリアルハンドリング）の略稱で、その意味はあらゆる"目的"、"時(shí)"、"場(chǎng)所"とで、何らかの物を何らかの方法で取り上げたり、移動(dòng)したり、置いたりすることによって、経済性や生産性及び品質(zhì)を向上させる手法です。例えば各種施設(shè)や職場(chǎng)內(nèi)でのフォークリフト、無(wú)人搬送車、運(yùn)搬車両、自動(dòng)倉(cāng)庫(kù)、ピッキングマシーン、コンベヤ、パレタイザー、ロボット、エレベータなど、産業(yè)の様々な分野および日常生活でMHのシステムや機(jī)器が活躍しています」とある。
経済性や生産性及び品質(zhì)を向上させる手法という意味では、ロボットとの違いはない。では何が違うのか。 簡(jiǎn)単に言えば、人工知能という脳を持っているのがロボットであり、そうでなければ、それはマテハンである。ここでいう人工知能とは、機(jī)械學(xué)習(xí)やディープラーニングのレベルの物である。（詳しくは前回のコラムを參照ください）
入力と出力を関係づける方法がデータをもとに學(xué)習(xí)されているものであり、いくつかのサンプルが與えられて、ルールを?qū)Wんだら次からは自分で判別出來(lái)ることが最低限で、さらにディープラーニングを取り入れてデータの特徴自體を自ら學(xué)習(xí)し、特徴を自分で発見してルールをも自分で作れる。時(shí)間が経つほど、経験を積むほど一番効率的なものを?qū)Wんでいく人工知能という脳をもっているのがロボットである。囲碁の「Master」の頭脳がまさにこれで、後に紹介する可動(dòng)棚搬送ロボットなどもこれにあたる。
東京大學(xué)大學(xué)院の松尾豊先生の著書「人工知能は人間を超えるか」に記載されている內(nèi)容が分かり易いので、興味の有る方は一読されてはどうだろう。
ちなみに、マテハンは人間が厳格なルールを定めその通りに動(dòng)く制御プログラムを搭載したものだ。自ら考えることはしない。

人工知能ってなに？

（図—1）2035年に向けたロボット産業(yè)の將來(lái)市場(chǎng)予測(cè)（各分野別）

出典：NEDO2035年に向けたロボット産業(yè)の將來(lái)市場(chǎng)予測(cè)(2010年4月23日)

AmazonのKIVAシステムの國(guó)內(nèi)導(dǎo)入拠點(diǎn)が昨年末に公開されて話題になった。米國(guó)からは約4年遅れての導(dǎo)入である。日本の物流業(yè)界は人間が仕事をする前提で進(jìn)化してきたが故に、ここで4年のタイムラグが発生したと私は理解している。それでも國(guó)內(nèi)で導(dǎo)入が始まった。このKIVAシステムと同様な可動(dòng)棚搬送ロボットは、他にも日立製作所の「Racrew」やGROUND社が販売をしているインドGreyOrange社の「Butler」が國(guó)內(nèi)での導(dǎo)入を発表している。
これらは可動(dòng)式の棚を搬送するロボットだが、優(yōu)れているのはアルゴリズムで、ここで差別化されている。入ってくるオーダーを常に見ており、ある商品が売れてくると認(rèn)識(shí)すれば自動(dòng)で手前に棚を搬送し、出荷時(shí)間を最短化する保管棚の再配置を行うことでスループットを向上させる。また、ピッキング後は可動(dòng)式棚を元の場(chǎng)所に戻すのではなく、商品の回転率を見て保管場(chǎng)所を決定する。もちろん、最適なピッキングステーションへの割付けや充電も自動(dòng)制御するし、衝突防止など安全面の機(jī)能も兼ね備えている。

（図-2）Butler（提供：GROUND）

AmazonのKIVAシステムよりも早く昨年の2月から稼働しているロボットもある。岡村製作所が販売?導(dǎo)入しているノルウェーJakob Hatteland Computer社のロボットストレージシステム「Auto Store（オートストア）」である。
「AutoStore」は、既に全世界の様々な業(yè)種?業(yè)態(tài)において100カ所以上で採(cǎi)用されている。コンテナを隙間なく積み上げて収納できるため、一般的なスタッカークレーン式自動(dòng)倉(cāng)庫(kù)の約2倍、平置き棚の約3倍の収納力があり、出庫(kù)は、グリッド上のロボットが縦橫無(wú)盡に走行し、目的のコンテナを吊り上げ、ポート（ピッキングステーション）へ自動(dòng)搬送する。ピッキングが定位置で行える點(diǎn)は可動(dòng)棚式ロボットと同様である。また、出荷頻度の高い商品、低い商品の棚の入換え（ロケーション移動(dòng)）を別プロセスで実施する必要がないこと、ロボットやグリッドを追加するだけで拡張、能力アップに対応できることも従來(lái)型自動(dòng)倉(cāng)庫(kù)との差別化ポイントになっている。

（図3）AutoStore（提供：岡村製作所）

ニトリホールディングスの物流子會(huì)社ホームロジスティクスが、「Butler」も「AutoStore」も導(dǎo)入しており、ロボット化がロジスティクスの領(lǐng)域でも進(jìn)み始める大きなきっかけになったと言える。

搬送と保管の次はピッキング、アームロボットである。ピッキングロボットは世界的に見てもまだまだ開発途上の段階である。それでも、昨年6月にアスクルはMUJINが開発する人工知能でコントロールするピッキング?アームロボットを2臺(tái)導(dǎo)入した様子を公開した。このロボットは、ティーチレスなロボットで自動(dòng)ピッキング作業(yè)を行う物である。
アームの動(dòng)きは既存の技術(shù)でも十分可能であるが、前回のコラムでも記述したように、摑み方を瞬時(shí)に判斷し実行することは非常に困難である。それでも、データを蓄積することに大きな価値がある。コンピュータが認(rèn)識(shí)可能なデータを蓄積することで、人工知能が進(jìn)化し、その困難を克服出來(lái)るからである。
ご存知のように、ネット通販による販売數(shù)が拡大している。多品種少量で、かつスピードもロジスティクス分野に求められることが明確なのである。一方で倉(cāng)庫(kù)內(nèi)オペレーションにおける人手不足も現(xiàn)実である。このような狀況においては、どのようにロボットや人工知能を活用するかがこれからのロジスティクスにおいて肝になる。

「ロボット」の活用に向けた課題

ロボットの価値を左右する大きな要素は、ロボットの脳である人工知能だ。人工知能は萬(wàn)能ではないが、そもそも人間の業(yè)務(wù)をロボットや人工知能に置き換えて活用する際に必要なことがある。
単にロボットを購(gòu)入したからと言って、ある日を境に人間の業(yè)務(wù)がロボットに置き換わらない。人間が業(yè)務(wù)を行なっているがために、業(yè)務(wù)整理（業(yè)務(wù)標(biāo)準(zhǔn)化）や業(yè)務(wù)のデータ化（コンピュータが認(rèn)識(shí)可能なデータ化）がされていないことが多々ある。これを?qū)g施した後にデータが蓄積されることで人工知能が「経験」を積むことができ、ロボットが自分の判斷で動(dòng)き出すのである。業(yè)務(wù)のデータ化は今すぐにでも始めなければいけない。
物流不動(dòng)産の価値を決める條件、「人が集まるか」の解決策の一つとしてロボットの活用もポイントになることは間違いがない。

次回のコラムでは、人財(cái)が人工知能やロボットを活かすことについて紹介する。