感謝を未來へ?いま、伝えたい想い?
ビジネス?ソリューション本部
技術統括部 建築技術研究所
建築材料施工グループ松井 友香
大和ハウス社員が、これまでの業務を通じて
感じた感謝の想いを
思い出深いエピソードと
ともに語る特別インタビュー。
ビジネス?ソリューション本部
技術統括部 建築技術研究所
建築材料施工グループ松井 友香
2001年に入社し、総合技術研究所 住宅集合研究開発部に庶務擔當として配屬。2016年に研究擔當として特殊工法技術開発グループに異動。現在は、
建築技術研究所 建築材料施工グループに所屬。
施工現場の省力化や安全性を高めて事業効率を向上させるために、施工しやすい建築材料やIT、ロボットを活用した施工技術を開発する仕事に従事しています。
以前、別のグループに所屬していた際は、施工現場や物流の作業を効率化するための機材を開発してきました。その一例が、建築資材を運ぶための「運搬ラック」です。2024年問題や人手不足の影響もあり、資材の運搬をはじめとする作業の効率化が課題となっていました。そこで、多種多様な建築資材をトラックの荷臺に効率良く積載できるよう、規格化した運搬ラックを開発しました。
この取り組みにより、積み込み作業の省力化や積載量の増加が可能となり、運搬効率の向上を実証することができました。
今は主に研究業務をしていますが、入社當初は庶務擔當でした。庶務として研究業務を手伝う機會があり、その中で、研究擔當者の仕事に対する熱意や誇り、現場で働く方から頼られている姿に深く感銘を受けました。
入社して約7年が経った頃、「やっぱり私も研究業務を擔當したい」と、思い切って上司に相談しました。前例がないことだったので、てっきり反対されるかと思いましたが、「いつも楽しそうに研究業務を手伝ってくれているし、挑戦してみたら?」と背中を押してくれたのです。
そこから、日中は庶務擔當として勤務しながら、休日は大學に通い、夜間は課題や勉強を続けました。そして2015年に二級建築士の資格を取得。2016年には念願だった研究チームの一員になることができました。
職種の転換における過程では何度もくじけそうになりましたが、「失敗しても行動を起こし続けていれば、いつかきっと変えられる」と私を勵まし、応援してくれた上司や周囲の方の存在があったからこそ乗り越えることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。支えてくださった方々の想いを無駄にしたくありませんので、これからも仕事に精一杯向き合っていくことで恩返ししたいと考えています。
研究開発には、現場で働く方とのコミュニケーションが欠かせません。「作業上、困っていることはありませんか?」「試作品を使った感想を聞かせてください」といったことを聞く必要があります。作業中に聲掛けするため、最初はなかなか意見をもらえませんでした。
それでもめげずに何度も現場に足を運び、顔を覚えてもらううちに、「こうした方が使いやすくなるよ」「この開発を進めるなら、詳しい人を紹介するよ」といったアイデアやアドバイスをもらえるようになりました。
研究開発の仕事は、擔當者一人の力では成し遂げることができません。工場で資材を製造する方やそれを運搬する方、そして建設現場で働く技能者の皆さん。そうした現場の方の想いや協力があってこそ成り立つものです。これからも効率化や安全性の向上を通じて、誰かに喜んで笑顔になってもらえる技術をひとつでも多くつくり出し、事業貢獻できる研究開発をしていきたいです。