空間から住まいを考えるためのヒント

同じ面積でも、縦橫に空間をつなげてユニークな住まいに

主寢室は8畳以上、子ども部屋は6畳以上…と、床面積について固定観念をお持ちではありませんか。

たとえば２人で眠るだけなら6～7畳あれば十分に心地良い空間をつくれますし、余ったスペースで書斎などプラスαのコーナーを生み出すことも可能です。さらに吹き抜けによって縦に空間をつなげれば、（決して広くない面積でも）多様な居場所が立體的につながる楽しい住まいにすることができます。

↓ 【例】 2Fに寢室と子ども部屋を設けたプラン：62.32㎡（18.85坪）

【Before】

2階のそれぞれの部屋は広いが、空間的なつながりがないプラン。2階は晝間、あまり使われない空間になりがちです。

【After】

用途や家具配置を考慮し、ミニマムな面積で各部屋を計畫。吹き抜けで1?2階が一體空間となり、家族の気配や光?風が有機的に通る住まいになります。

?大型のファミリークローゼットを家族で共有。必要に応じて大型のものをしまうこともできます。
?吹き抜けに面する書斎やワークコーナーを計畫。1階と2階のライフシーンをつなぎます。
?個室収納は身近に必要なものだけをしまうコンパクトサイズ。

面積は小さくても心地良い空間に

たった２畳のスペースでも、トップライトで光と空をいっぱいに取り込んだ開放的な空間にしたり、逆に、好きなものだけに囲まれた「おこもり感」を愉しむ趣味室にしたり。小さな空間でも、工夫次第で「住まいの特等席」をつくることができます。

このように、平面的な間取りだけではなく、空間を立體的に考えることが心地良い住まいづくりにつながります。