CASE23
醫(yī)療施設
伊勢ひかり病院
- 所在地：
- 三重県伊勢市
- 構(gòu)造：
- 鉄骨造
- 延床面積：
- 10,407m2
- 竣工：
- 2022年11月
- 用途：
- 一般病床（40床）、醫(yī)療療養(yǎng)病床（93床）、回復期リハビリテーション病床（60床）
- 併設施設：
- 介護醫(yī)療院（60床）
三重県伊勢市內(nèi)において複數(shù)の醫(yī)療?介護?保育事業(yè)を展開されているのが、ひかりメディカルグループの醫(yī)療法人全心會様。その中核施設といえるのが伊勢慶友病院です。開院以來、近隣の急性期病院との強い連攜で、地域からの信頼の厚い総合病院として機能してきましたが、近年は建物の老朽化や耐震化が大きな運営課題となっており、この度の移転新築に至りました。新病院は、「伊勢ひかり病院」と改稱。高齢者醫(yī)療への対応力をより強化し、 “地域になくてはならない病院”として、その存在感を日々高めておられます。
計畫のポイント
舊病院のあらゆる課題を解消すべく移転新築計畫を具體化
舊病院建物は、築50年が経過。各種設備の不具合だけでなく、雨漏りや漏電など構(gòu)造面においても心配が盡きなかったといいます。また、施設基準を満たす対応を講じてきたことによって、縦動線となる7階建ての建物における業(yè)務効率が悪化。管理部門や職員の福利厚生面にも影響が生じていました。
新病院の建設予定地には、既に確保されていた伊勢赤十字病院の移転に伴う跡地を充てることで、具體的かつ綿密な計畫をじっくりと練り上げてこられました。
舊病院より2㎞離れた約7,000坪の敷地に建設された新病院。舊病院の縦方向の移動に伴う不具合から、新病院は2階建（一部3階建）の構(gòu)成とし、橫方向の移動に変更しています。
柔軟な病床の見直しで地域醫(yī)療で求められる役割に対応
変化する地域の醫(yī)療ニーズに対応するため、213病床（舊病院）を、新病院では病床転換と共に193床へのダウンサイジングを?qū)g施。一般病床40床はそのまま、醫(yī)療療養(yǎng)病床173床を93床に減床させるとともに回復期リハビリテーション病床60床へ転換されました。
減床された醫(yī)療療養(yǎng)病床のうち20床は、併設施設の介護醫(yī)療院の増床分（40床→60床）に充てられました。
超高齢化社會を見據(jù)えたリハビリテーション機能の強化
新病院では、少子高齢化がより深刻化する2040年問題も見據(jù)え、さまざまな面から機能強化を図られました。より高まる伊勢赤十字病院との連攜を前提とした回復期リハビリテーション病床の新設に伴うリハビリテーション機能の充実、それまで數(shù)床で対応していた透析の増床（50床）、さらに健診機能の充実や感染癥対策にも取り組まれています。
舊病院內(nèi)に點在していたリハビリテーションスペースを集約。1階の介護リハビリテーション室と2階の醫(yī)療リハビリテーション室を?qū)熡盲坞A段で直結(jié)させました。階段は、患者様のリハビリテーションとしても活用できるなどの工夫を凝らし、機能性と効率性を高めています。また、傘をさしたり段差を設けたりと、日常生活を想定した屋外リハビリガーデンも新設されました。
お客様の聲
理想は、新病院を核とした豊かな地域づくりの実現(xiàn)
醫(yī)療法人全心會 伊勢ひかり病院
院 長：堂本 洋一様
醫(yī)療法人全心會 伊勢ひかり病院
本部長：稲垣 隆弘様
伊勢市の高齢化率は、全國平均を上回る約33％となっており、世帯構(gòu)成も老老世帯や認認世帯、獨居高齢者が多く見受けられます。子世帯は都市部へ移転する傾向が高く、親と同居の場合でも日中は不在となるケースが多いため、地域が期待する充実の高齢者醫(yī)療とは、日常生活により密著したものへと変化していることを?qū)g感しています。こうした狀況の中、地域醫(yī)療構(gòu)想において當院は、急性期の伊勢赤十字病院の後方支援病院としての役割を次第に強化していくことで現(xiàn)在に至ります。
新病院の計畫については、実はかなり前から構(gòu)想を練っていました。當初、舊病院の至近距離での移転用地を探していたものの、なかなか適地が見つからない中、ようやく確保することができたのが、約2㎞離れた伊勢赤十字病院の移転に伴う約7,000坪の跡地です。
建設する新病院は、“今後、地域に求められる當院の役割”を視野に入れた機能強化を?qū)g現(xiàn)できる場にしようと、そのタイミングと內(nèi)容に熟慮を重ねってきました。しかし実際、複數(shù)の設計士や建設會社に相談すると、どうしても敷地面積に比例して建物面積も大きくなってしまい、予算超過に陥ることに。そこで、新たにご相談したのが、2017年に開設した當法人の醫(yī)療?介護複合施設「伊勢メディケアセンター ひかりの橋」でお世話になった大和ハウスさんでした。
建物計畫の具體化にあたり、院內(nèi)で構(gòu)成した建設委員會では、①「外來と管理部門と介護事業(yè)」を1階、「手術と入院（病床）機能」を2階に配置し業(yè)務効率を図る、②外來と検査?健診機能の集約による効率化、③透析の強化（増床）④AIを含めた最新機器の導入や遠隔醫(yī)療への対応などのDXの強化 などがテーマに挙がり議論を重ねてきました。さらに、職員食堂、更衣室、休憩室、會議室、打ち合わせコーナーなど、舊病院では、病院の施設基準を満たすために犠牲となっていた“職員の働きやすさの追求” にも取り組んできました。
実は今回、病院経営の効率化を目的に、ヘルスケアファンドや大和ハウスによる建物所有といった事業(yè)スキームも検討しました。最終的に、當法人による土地?建物所有での病院経営を選択しましたが、大和ハウスさんに相談したことで選択肢を拡げることができたのは、今後の事業(yè)展開に大いに役立つと感じでいます。
私たちは、今回の新病院建設を通じて、2040年問題に対する當法人としての一つの答えが示せたのではないかと思っています。その一つは“子育て世帯への支援”。新病院移転用地內(nèi)で先行して開設した「けいゆう塾保育園（企業(yè)主導型保育事業(yè)）」は、現(xiàn)在100名以上の定員に対して職員利用率は25％以上を占め、入園希望者は増加の一途を辿っています。さらに、隣地で開設している「伊勢學童ひかり塾」も機能強化を図り、利用児童も増加しています。また、敷地內(nèi)には調(diào)剤薬局とともに、近隣で不足していたスーパーマーケットを誘致し、近隣住民へ利便性の提供を?qū)g現(xiàn)しました。こうした新病院を核とした新たな「まちづくり」を通じて賑わい雇用を創(chuàng)出することにつながればいいですね。將來的に、ゆりかごから高齢者まですべてこの地域で生き生きと暮らせる「ひかりタウン」的なものが創(chuàng)造できれば、私たちの理想は完成します。
※醫(yī)療法人全心會様が2017年に開設された醫(yī)療?介護複合施設「伊勢メディケアセンター ひかりの橋」については、こちらでご紹介しています。
近鉄宮町駅駅前に位置する當該地に建設された新病院。約300臺の駐車スペースを確保しており、さらに開設にあたり市の中心部や舊病院エリアをつなぐバスの新路線が開通するなど、高い利便性を備えました。
外壁部分に格子狀のルーバーを配し、意匠性と高級感を高めた外観に仕上げました。
毎日、多くの患者様が訪れる受付?玄関ロビーは、落ち著きある色合いの広々とした解放感あるスペースです。
毎日、多くの患者様が訪れる受付?玄関ロビーは、落ち著きある色合いの広々とした解放感あるスペースです。
1階の外來?健診エリアをつなぐ廊下。床のデザインに工夫を凝らすことで、左右に長い動線に変化を與えています。
1階の外來?健診エリアをつなぐ廊下。床のデザインに工夫を凝らすことで、左右に長い動線に変化を與えています。
新病院には、CTやMRIなどの最新の醫(yī)療機器が導入されています。
新病院には、CTやMRIなどの最新の醫(yī)療機器が導入されています。
新病院には、CTやMRIなどの最新の醫(yī)療機器が導入されています。
作業(yè)の効率化や動線に細心の注意を払い設計された処置室。
作業(yè)の効率化や動線に細心の注意を払い設計された処置室。
1階の介護醫(yī)療院の中央部分に配されたサービスステーション。
1階の介護醫(yī)療院の中央部分に配されたサービスステーション。
介護醫(yī)療院の入院患者様が集う食堂?デイルーム。院內(nèi)の至るところに床面に、立體的な視覚効果のある案內(nèi)サインが設置されています。
介護醫(yī)療院の入院患者様が集う食堂?デイルーム。院內(nèi)の至るところに床面に、立體的な視覚効果のある案內(nèi)サインが設置されています。
落ち著いた色合いの介護醫(yī)療院の病室。
最新機器を揃えた1階の通所リハビリテーション室。入院患者様向けのリハビリテーション室とは階段でつながっています。
最新機器を揃えた1階の通所リハビリテーション室。入院患者様向けのリハビリテーション室とは階段でつながっています。
60床に増床し、今日強化を果たした透析センター。入口は、感染防止の観點から外來とは別に設けてあります。
60床に増床し、今日強化を果たした透析センター。入口は、感染防止の観點から外來とは別に設けてあります。
60床に増床し、今日強化を果たした透析センター。入口は、感染防止の観點から外來とは別に設けてあります。
2階の病棟中央部のスタッフステーション。
2階の病棟中央部のスタッフステーション。
スタッフステーションに隣接した入院患者様向け食堂?デイルーム。
スタッフステーションに隣接した入院患者様向け食堂?デイルーム。
2階の入院患者様向けリハビリテーションルーム。明るく広々とした空間に、數(shù)多くの最新機器を備えています。
2階の入院患者様向けリハビリテーションルーム。明るく広々とした空間に、數(shù)多くの最新機器を備えています。
浴室は、多くの患者様に対応できるよう、機械浴と個浴ともに充実しています。
浴室は、多くの患者様に対応できるよう、機械浴と個浴ともに充実しています。
病室は、複數(shù)種類の壁紙や家具を用意し、色合いに変化を持たせています（4人部屋）。
病室は、複數(shù)種類の壁紙や家具を用意し、色合いに変化を持たせています（4人部屋）。
病室は、複數(shù)種類の壁紙や家具を用意し、色合いに変化を持たせています（4人部屋）。
病室は、複數(shù)種類の壁紙や家具を用意し、色合いに変化を持たせています（4人部屋）。
病室は、複數(shù)種類の壁紙や家具を用意し、色合いに変化を持たせています（個室）。
病室は、複數(shù)種類の壁紙や家具を用意し、色合いに変化を持たせています（個室）。
病室は、複數(shù)種類の壁紙や家具を用意し、色合いに変化を持たせています（個室）。
食堂や更衣室、打合せスペースなど、働きやすい職場環(huán)境づくりのために、各々の意見を最大限取り入れた職員スペース。
食堂や更衣室、打合せスペースなど、働きやすい職場環(huán)境づくりのために、各々の意見を最大限取り入れた職員スペース。
食堂や更衣室、打合せスペースなど、働きやすい職場環(huán)境づくりのために、各々の意見を最大限取り入れた職員スペース。
食堂や更衣室、打合せスペースなど、働きやすい職場環(huán)境づくりのために、各々の意見を最大限取り入れた職員スペース。
2階に設けられた手術室。
2階に設けられた手術室。
建物中央部に設けられたエレベーター。ガラス張りにすることで、圧迫感を抑える効果があります。
建物中央部に設けられたエレベーター。ガラス張りにすることで、圧迫感を抑える効果があります。
