不動(dòng)産における快適性などを評(píng)価?認(rèn)証する制度はWELL認(rèn)証のほかにもいくつかあります。
不動(dòng)産投資においてもCO2削減など地球環(huán)境の保護(hù)や少子高齢化への対応など課題改善（解決）型の手法が求められています。不動(dòng)産の環(huán)境評(píng)価?認(rèn)証制度とWELL認(rèn)証の関係について考えます。

英國(guó)のBREEAMが最古の評(píng)価制度

WELL認(rèn)証は2014 年に米國(guó)の住宅開(kāi)発?リフォーム會(huì)社であるデロス?リビング社が考案した空間性能評(píng)価システムです。認(rèn)証業(yè)務(wù)はNGO団體であるGBCI（Green Business Certifi cation Inc.）が行っていますが、GBCIは既に1996年、LEED（Leadership in Energy and Environmental Design）の認(rèn)証制度を先行して運(yùn)営していました。

LEEDはグリーンビルディングに関する認(rèn)証制度です。當(dāng)連載5回目「グリーンビルディングとWELL認(rèn)証」で觸れました。グリーンビルディングは、建造物や周?chē)欷畏蟮丐胜嗓瑢?lái)にわたって持続可能な環(huán)境と生活の質(zhì)的向上に寄與するのかを、立地選定などの段階から設(shè)計(jì)?建設(shè)、さらに保守?改修?解體まで一連のサイクルを通して取り組む建築活動(dòng)を意味します。しかし建築物の環(huán)境性能だけでなく、そこで働く人々の快適性も重要視されるべきとの聲が高まり、WELL認(rèn)証の登場(chǎng)に繋がったといわれています。

LEEDが制定された年には、フランスで不動(dòng)産の環(huán)境評(píng)価基準(zhǔn)である「HQE」が制定されています。環(huán)境に配慮した「建築」と「マネジメント」、「快適性」、「健康」の4つの視點(diǎn)から不動(dòng)産を評(píng)価しています。HQEは高品質(zhì)環(huán)境基準(zhǔn)の略で、フランスのグリーンビルディング基準(zhǔn)です。
これより以前の1990年、英國(guó)で不動(dòng)産の環(huán)境評(píng)価制度「BREEAM」（Building Research Establishment Environmental Assessment. Method）が登場(chǎng)しています。「英國(guó)建築研究所」（BRE）と、エネルギー?環(huán)境コンサルタントの「ECD」＝（Energy and Environment）が、によって開(kāi)発されました。BREEAMは建築環(huán)境性能の評(píng)価制度としては最も古いものとされています。

図1：英國(guó)のBREEAMが最古の評(píng)価制度

國(guó)土交通省Webサイト「不動(dòng)産の環(huán)境性能評(píng)価」、（株）ヴォンエルフWebサイトなどをもとに作成

國(guó)のお墨付き評(píng)価制度　CASBEE

CASBEEは「Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency」の略で、直訳すれば建築環(huán)境総合性能評(píng)価システム。通稱(chēng)「キャスビー」とも呼ばれています。
建築物や街區(qū)、都市などに関わる環(huán)境性能を多くの視點(diǎn)から総合的に評(píng)価する制度。2001年に國(guó)土交通省が主導(dǎo)し、現(xiàn)在は國(guó)內(nèi)の建設(shè)事業(yè)者や設(shè)計(jì)事務(wù)所、建物所有者、不動(dòng)産投資機(jī)関などで広く活用されており、一部の地方公共団體では屆出制度としての活用が進(jìn)んでいます。

図2：CASBEE＆LEED認(rèn)証國(guó)內(nèi)累計(jì)數(shù)

出典：ビューローベリタスWebサイト2021年12月10日付け「環(huán)境性能評(píng)価認(rèn)証が増えているのはなぜか」

CASBEEは「國(guó)産」の國(guó)のお墨付き制度で、國(guó)內(nèi)での普及が拡大しています。運(yùn)営している一般社団法人建築環(huán)境?省エネルギー機(jī)構(gòu)の調(diào)査によれば、認(rèn)証件數(shù)1251件（2021年5月1日現(xiàn)在）、自治體への屆出物件28227件（2020年3月31日現(xiàn)在）となっています。全國(guó)の自治體はCASBEEを基準(zhǔn)にした環(huán)境性能の高い建築を奨勵(lì)しており、そうした基準(zhǔn)に合致すれば助成金や容積率の緩和などの優(yōu)遇措置を受けることができることが認(rèn)証取得のインセンティブになっているようです。

2019年には「CASBEE-WO」認(rèn)証の運(yùn)用を開(kāi)始しています。WOは「Wellness Office」の略。 CASBEEのWELL認(rèn)証版とえるもので、オフィスビルで働く人々の健康や快適性を維持?増進(jìn)することを目的にした制度です。國(guó)が後押しするWELL認(rèn)証制度で助成や規(guī)制緩和などのメリットを享受することができるため、今後も取得を希望する企業(yè)?自治體などが増加するものと思われます。

自然との共生を重視する認(rèn)証制度　ABINC

國(guó)産の認(rèn)証制度がもうひとつあります。一般社団法人いきもの共生事業(yè)推進(jìn)協(xié)議會(huì)「ABINC」が運(yùn)営している「ABINC 認(rèn)証」です。ABINCは、生物多様性の保全を目指して積極的に行動(dòng)する企業(yè)の集まりであるJBIB（Japan Business Initiative for Biodiversity）が作成した「いきもの共生事業(yè)所推進(jìn)ガイドライン」と「土地利用通信簿」をベースにして認(rèn)証を行っています。
JBIBには國(guó)內(nèi)のゼネコンや不動(dòng)産、損保など大手企業(yè)など31社が正會(huì)員として名を連ねています（2021年7月28日現(xiàn)在）。

ABINCは、濕地や草地を生かしながら緑地を造成したり、ビオトープ池のある緑地を利用した工場(chǎng)や、野鳥(niǎo)やチョウを誘致できる植生を配置した集合住宅など、自然を生かした建築物を認(rèn)証事業(yè)所として認(rèn)定しています。LEEDやCASBEEに比べると、自然との共生、融合を重視した建造物を評(píng)価し、生態(tài)系の維持?保護(hù)に努めている點(diǎn)で異色の認(rèn)証制度かもしれません。

米國(guó)には多くの認(rèn)証制度がある

環(huán)境不動(dòng)産評(píng)価の本場(chǎng)米國(guó)は、LEEDをはじめ多くの認(rèn)?証評(píng)価制度があります。林立する高層ビルの數(shù)では世界でも群を抜く國(guó)だけに、不動(dòng)産の環(huán)境認(rèn)証はオフィスビル事業(yè)の発展に欠かせない要素になっているのではないでしょうか。2009年には全米ビル?yún)f(xié)會(huì)（BOMA）が制定した、ビル経営に関する評(píng)価制度「BOMA360」と、LEED認(rèn)証を運(yùn)営するGBCIが建物の有無(wú)にかかわらず新規(guī)または大規(guī)模改修のプロジェクトを?qū)澫螭趣工毳哎戛`ンインフラの評(píng)価?認(rèn)証制度「SITES」を立ち上げました。BOMA360の「360」は360度の意味で、セキュリティやマネジメント、テナントの関係などビル経営の全方向を評(píng)価する、との意味が込められています。