研究成果 建築系
混合構造技術「D-TEC PC-BEAM構法」
D-TEC PC-BEAM構法は、梁の中央部を鉄骨造、材端部をPC（プレストレストコンクリート）造とした複合構造梁構法で、端部PC梁はPC圧著関節工法によってPC柱に接続します。
それぞれの特性とPC圧著関節工法のメリットを活かしながら、軀體の軽量化と高耐久性を実現します。（黒沢建設株式會社との共同開発）
D-TEC PC-BEAM構法
社會課題(背景)
鋼材価格の変動を背景として、物流施設の建設コスト増大に対応すべく、鉄骨と鉄筋コンクリートの混合構造の開発に取り組んできました。柱部材として圧縮力に強いコンクリート部材を用い、梁部材に軽量で曲げ耐力の高い鉄骨部材を用いる混合構造は、材料の特性を適材適所に配置した合理的な構造形式といえます。鉄骨造に比べて、鋼材の使用量が低減できるため、鋼材価格の急激な変動の影響を受けにくい構造です。
技術のポイント
- PC圧著関節工法により、大地震などで建物が大きく変形しても、地震後にはPC鋼材の緊張力によって元の狀態に復元
- 梁の中央部を軽量で強度の高い鉄骨とすることで、従來のPC梁に比べて軽量化できるため、大スパン架構が容易
- PC部材（柱?梁）および鉄骨梁はすべて工場生産されるため、高い精度や品質を確保
- 現場においては工場生産された部材を組み立てるだけとなるため、現場作業を極力排除して大幅な省力化が可能
実施例
適用用途
物流施設、商業施設、醫療?福祉施設
- 墨出しロボット
- 総合災害モニタリングシステム「DoKo-moni®」
- DKB®弾性すべり支承
- 施工現場用溶接ロボットシステム「SWAN®」
- CFTモニタリングシステム
- 鉄骨造省力化技術「異徑柱接合工法」
- 鉄骨造省力化技術「梁貫通孔補強工法」
- 鉄骨造省力化技術「橫補剛材省略工法」
- D-TEC BRACE
- DUAL CORE BRACE
- スターズ基礎梁工法
- 軽量鉄骨下地間仕切り壁工法
- De:Light Blind（ディライトブラインド）
- 耐火被覆吹付ロボット
- 屋根點検システム「HACHIDORI®」
- ノスキャップ工法
- Dタフ天井
- 混合構造技術「柱RC?梁S造」
- 混合構造技術「D-TEC PC-BEAM構法」
- 低放射折板屋根
- ZEB設計ツール「D-ZEB Program」
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