國(guó)境を越えた価値観の共有と友情から、かつてない家具づくりの形が誕生して6年。
住空間に新たな価値をもたらすライフスタイルブランド、カリモクケースをご紹介します。
空間に寄り添う新たな家具の探求
カリモクケースは日本を代表する家具メーカーであるカリモク家具(本社:愛(ài)知県知多郡東浦町)が、建築家の蘆沢啓治氏とデンマークのデザインスタジオ「ノーム?アーキテクツ」と共に2019年にスタートさせました。最大の特徴は、アルヴァ?アアルトやチャールズ&レイ?イームズといった1940年代の建築家たちが試みた「ケース?スタディ?ハウス」のように、特定の建築空間のために家具をデザインする獨(dú)自のアプローチにあります。
一般的な家具は単體でデザインされますが、カリモクケースでは建築家が空間設(shè)計(jì)と並行して家具や照明器具なども手掛けます。これにより、家具が建築の一部としてシームレスに溶け込み、一體感のある洗練された空間が実現(xiàn)できます。ノーム?アーキテクツが掲げる「ソフトミニマリズム」と、蘆沢啓治氏の「正直なデザイン」。2つの哲學(xué)が共鳴して生まれるデザインを、カリモク家具が持つ類いまれな家具製造の技術(shù)とノウハウが形にしています。
カリモクケースのコレクションは、プロジェクトごとに多様な表情を見(jiàn)せます。例えば、東京のハイエンドマンションのリノベーションプロジェクトでは、中庭の自然と融合する空間と、それに合わせた家具のトータルデザインがなされました。また、新宿の超高層複合施設(shè)內(nèi)にあるラグジュアリーホテルでは、ホテル全體の內(nèi)裝設(shè)計(jì)から家具まで一貫して手掛け、リラックスできる非日常的な空間を創(chuàng)り出しました。これらのプロジェクトから生まれた數(shù)々のアイテムはカリモク家具によってプロダクト化され、世界中の住宅や商業(yè)施設(shè)で愛(ài)用されています。

日本的な情緒の漂う空間に、家具や照明などのアイテムがしっとりと調(diào)和します
感性の共鳴と靜かな美への共感
日本と北歐の感性の共鳴から生まれるチェアやソファやテーブル、ペンダントランプやシェルフなどのコレクション。その唯一無(wú)二性は、建築家とデザイナー、木製家具メーカーというプロフェッショナルたちがお互いを信頼し合い、友情を育む中で形づくられています。
近年は「ジャパンディ」の世界的な流行もブランドの人気をさらに後押しします。これはジャパニーズ(日本の)とスカンジナビアン(北歐の)を組み合わせたインテリア様式のこと。日本の伝統(tǒng)的な美意識(shí)と北歐のミニマリズムを融合させたスタイルを指し、シンプルさに宿る自然素材の溫かみや機(jī)能性が特徴です。カリモクケースが生み出す家具は、まさにジャパンディの世界観を體現(xiàn)しているといえるでしょう。
インスタグラムのフォロワー數(shù)は14萬(wàn)を超え、アジアをはじめとする諸外國(guó)からの注文は引きも切らないといいます。靜謐(せいひつ)なる美の世界は、國(guó)境を越えて人々の心をとらえています。

建築家らがデザインした造作家具やオリジナルの照明器具も、カリモク家具の技術(shù)によって繊細(xì)で美しい仕上がりに
機(jī)械と人の協(xié)業(yè)で実現(xiàn)する上質(zhì)
世界的デザイナーたちが信頼を寄せるカリモク家具のものづくりは、獨(dú)自の「ハイテク&ハイタッチ」な生産體制が支えます。國(guó)內(nèi)8カ所の工場(chǎng)には最先端の設(shè)備を取り入れ、機(jī)械にしかできない精密加工と効率性を追求。一方で、熟練の職人が木材という天然素材の個(gè)體差を見(jiàn)極め、個(gè)々の狀態(tài)に合わせて微調(diào)整を行うなど、人間にしかできない繊細(xì)な作業(yè)を大切にします。機(jī)械ができる部分は機(jī)械に任せ、そこで生まれたリソースを人の感覚や技術(shù)が不可欠な部分に集中させることで、高い品質(zhì)と安定した生産力を?qū)g現(xiàn)するのです。
「ハイテク&ハイタッチ」の象徴ともいえるのが、カリモク家具の塗裝技術(shù)です。扱いやすいウレタン塗裝でありながら、テカリを抑えて自然な觸り心地を?qū)g現(xiàn)し、傷や汚れがつきにくいメンテナンスフリーの仕上がり。使う人はもとより、外部の家具デザイナーからも高く評(píng)価されています。また、面取りなどの細(xì)部の加工も徹底して、塗裝の剝がれにくさや長(zhǎng)く美しさを保つ工夫が施されています。
高い技術(shù)力に裏打ちされた、細(xì)部の美。國(guó)境を越えたプロジェクトの一員として、カリモク家具は國(guó)內(nèi)製造にこだわり続け、真摯(しんし)にものづくりに向き合っています。

右:ペーパーコードの座面が美しいチェア。記念すべき1つ目のコレクションでノーム?アーキテクツがデザインしました
左:新宿のラグジュアリーホテルのプロジェクトか
ら生まれたラウンジチェア
カリモクケースを手掛けるクリエイターたち

ノーム?アーキテクツ
2008年、デンマークで設(shè)立されたデザインスタジオ。建築、インテリア、プロダクトなどをはじめ、寫(xiě)真やアートディレクションの仕事も注目を集めている。

蘆沢 啓治
2005年に自身の建築設(shè)計(jì)事務(wù)所を設(shè)立。建築、リノベーション、インテリアデザインをはじめ、家具ブランドとの協(xié)業(yè)も行う。「正直なデザイン」を哲學(xué)とする。

ノーマン?フォスター
第3のデザイナーとしてプロジェクトに參加。建築?都市?デザインの世界的スタジオの創(chuàng)設(shè)者。建築と都市計(jì)畫(huà)に持続可能なアプローチを取り入れたパイオニア的存在。
森を守り、未來(lái)を育むカリモク家具の挑戦
カリモク家具は木を扱うメーカーだからこそ、「森を守る」という使命感を持っています。日本では國(guó)産材の利用の遅れから林業(yè)従事者が減少し、森林の荒廃が進(jìn)んでいるのが現(xiàn)実。そこで、利用価値が低いとされてきた材料も含めて積極的に活用し、質(zhì)の高いプロダクトに昇華させて素材の価値向上、ひいては森林環(huán)境の改善に寄與する活動(dòng)に取り組んでいます。
「カリモクニュースタンダード」というブランドでは、日本の森林で発生する広葉樹(shù)の小徑木(直徑が細(xì)い木材)を積極的に活用します。加工に手間がかかり、家具材として使われてきませんでしたが、木の特性を生かして使いこなすというコンセプトを打ち立てました。そして、新たなスタンダードとなり得る家具を発表しています。

カリモクニュースタンダードのソファとコーヒーテーブル。國(guó)內(nèi)外の若いクリエイターを起用することで、家具づくりの固定観念にとらわれないデザインを生み出しているのも特徴です
また、「MAS(マス)」シリーズも注目すべき挑戦の一つ。これは、日本の森林で伐採(cǎi)時(shí)期を迎えているにもかかわらず、需要が少ないヒノキを活用するブランドです。ヒノキは軟らかく家具には向かないとされますが、強(qiáng)度保持が可能な構(gòu)造を追求することで製品化をかなえました。各地の県産材を活用するなど、多様な樹(shù)種での特注対応も可能にします。こうした取り組みは、単に製品をつくるだけでなく、日本の森林資源を有効活用し、未來(lái)につなぐという、強(qiáng)い意志の表れでしょう。
家具を選ぶ際は、デザインや機(jī)能はもちろん、その家具がどのように生まれ、どのような思いが込められているのかにも目を向けてみませんか。背景にある物語(yǔ)を知ることで、一生の相棒にふさわしいと思える家具に出合えるかもしれません。

蘆沢啓治建築設(shè)計(jì)事務(wù)所の設(shè)計(jì)で、京都?姉小路通に誕生したKarimoku Commons Kyoto(カリモク コモンズキョウト)。カリモクケースを中心に展示しており、コレクションの世界観を空間全體で感じることができます

MASシリーズのチェア。ブランド名には、酒器や秤(はかり)としての「枡(ます)」と、國(guó)産材製品を量産する(マスプロダクション)という2つの意味が込められています

同じくMASシリーズのテーブルとチェア。奧に見(jiàn)えているのは、ヒノキの素材感が際立つ折り畳み式の間仕切り

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Karimoku Commons Kyoto
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2025年6月現(xiàn)在の情報(bào)です。