AIやIoTなどデジタル技術(shù)を活用してまちづくりにおける課題を解決し、新たな価値を創(chuàng)り出して生活の質(zhì)向上を目指す都市計畫「スマートシテ?！工珖藥冥盲皮い蓼?。2021年度は新たに5つのモデルプロジェクトの実証実験が國の支援対象に加わりました。

スマートシティとは何か

スマートシティとは、人口減少や高齢化、頻発する災(zāi)害や感染癥リスクなど、今後深刻化すると危懼される多くの社會課題に対し、デジタル技術(shù)や各種のデータを駆使して解決に導こうとする都市計畫、まちづくり構(gòu)想のことです。課題解決の過程では物流や醫(yī)療、教育など多方面で新たな価値が生まれるものと期待されています。端的に言えば、新たな技術(shù)を生かして住みやすい都市を作ることです。

都市計畫ですから國や自治體などの行政機関が主導的な役割を果たすケースが目立ちますが、スマートシティの実現(xiàn)に向けては、長期的なスパンで時系列に課題とその解決策などを整理しながら段階を追って推進していくことが求められます。そのためには、シンクタンクやコンサルティング會社など都市再開発事業(yè)などで知見があり、実績を上げている民間の専門人材の協(xié)力や、地域特有の社會課題に取り組んでいる住民団體などとの連攜が欠かせません。

內(nèi)閣府?総務(wù)省?経済産業(yè)省?國土交通省の4省で構(gòu)成する「スマートシティ官民連攜プラットフォーム」は、2021年4月にまとめた「スマートシティガイドブック」でスマートシティの進め方として下図のようなチャートを提示しています。

図1：スマートシティの進め方

出典：內(nèi)閣府?総務(wù)省?経済産業(yè)省?國土交通省スマートシティ官民連攜プラットフォーム「スマートシティガイドブック（概要版）第1版（ver.1.00）（令和3年4月9日更新）

スマートシティは世界各國で展開されており、行政分野の大半で電子化を推進している北歐のエストニアや、道路交通情報をAIで分析し交通取り締まりや渋滯緩和につなげている中國?杭州の例などがあります。また、スマートシティと類似した都市計畫構(gòu)想に「スーパーシティ」があります。2018年に內(nèi)閣府が打ち出したスマートシティの1つの類型で、住民が參畫し2030年頃に未來社會を?qū)g現(xiàn)することを目標にした構(gòu)想です。2020年の國家戦略特別區(qū)域法に基づき、「（1）生活全般にまたがる複數(shù)分野の先端的サービスの提供、（2）複數(shù)分野間でのデータ連攜、（3）大膽な規(guī)制改革」を主なポイントとしています。

図2：スーパーシティ構(gòu)想

出典：內(nèi)閣府地方創(chuàng)生推進事務(wù)局「スーパーシテ?！箻?gòu)想について（2021年8月）

スマートシティは物流や醫(yī)療などの分野で先進技術(shù)を活用するものですが、スーパーシティは多くの分野を貫くプラットフォームを作ろうとする構(gòu)想です。スーパーシティでは都市機能全體の「最適化」を狙いとしているので、AIとデータ連攜が重要な要素になります。

國は2019年度からスマートシティ事業(yè)の牽引役となる先駆的な取り組みや早期の事業(yè)化促進に対して財政支援や直接的なコンサルティングを?qū)g施してきました。2021年度はスマートシティの先行モデルプロジェクトに會津若松市など5つの実施地區(qū)を選びました。既に22の事業(yè)が選定されており、これで27の実施地區(qū)が國の支援を受けてスマートシティを推進していくことになります。會津若松市のスマートシティ事業(yè)を見てみましょう。

會津若松市のスマートシティ

會津若松市は福島県西部の會津地域の中核都市の一つ。市の調(diào)査によれば2021年8月1日現(xiàn)在、人口は116,171人。県內(nèi)ではいわき市、郡山市、福島市に次いで第4位の人口があります。同市がスマートシティを目指した最も大きな理由は、少子高齢化によって進行する地域の衰退を食い止めて活力ある都市に生まれ変わることにあります。

図3：少子高齢化で會津若松市が抱える課題

出典：會津若松市「スーパーシティ構(gòu)想への挑戦」（2021年2月12日時點）

市の推計によれば、今のペースで人口が減っていくと2040年には人口10萬人を切り、2060年には6萬6000人にまで減ると予想しています。その時の高齢化率（65歳以上の人口割合）は46％に達し、2020年4月の高齢化率（約31％）を大きく上回ります。これを企業(yè)誘致や市內(nèi)の會津大學卒業(yè)生の就業(yè)を推進して生産年齢人口を増やすなどして人口10萬人程度の維持を目指しています。

會津若松市は、人口減少に歯止めをかけて地域の活力を維持し、情報通信技術(shù)（ICT）をさまざまな分野で活用するスマートシティの取り組みを2013年から展開?！袱筏搐趣扭辍埂咐阈韵蛏稀埂敢姢à牖工摔铯堡迫·杲Mんできました。

図4：「スマートシティ會津若松」の目的

出典：會津若松市「スーパーシティ構(gòu)想への挑戦」（2021年2月12日時點）

「しごとづくり」では2019年4月、ICT関連企業(yè)が一堂に會することができる拠點「スマートシティAiCT（アイクト）」を開所。オフィス棟?交流棟を設(shè)けてそこに最先端企業(yè)を集積させ、地元企業(yè)や市民と交流できるようにしました。會津大學は1993年に會津若松市で開學した日本初のコンピュータ理工學専門の公立大學で、大手IT企業(yè)への高い就職內(nèi)定率を誇るなど、近年注目されている大學の一つです。農(nóng)業(yè)分野では2種類の自律飛行型ドローンを使った生育狀況診斷や肥料?農(nóng)薬を散布する「栽培支援ドローン」が活躍しています。

「利便性向上」では、母子健康手帳の電子化やオンライン診療、遠隔健康相談などICTの活用が目立ちます。「見える化」では除雪車にGPS端末を搭載して除雪車の稼働狀況を知らせます。またスマートフォンやパソコンで路線バスの時刻や乗り継ぎ、運賃の検索などもできるようにしました。

會津若松市のスマートシティ事業(yè)においては、大手コンサルティング企業(yè)が関與したことにより、國內(nèi)外のIT大手企業(yè)が進出しているようです。地方の自治體では困難な企業(yè)誘致に重要な役割を果たしており、スマートシティ事業(yè)における官民連攜の好事例といえるのではないでしょうか。