緑豊かな環境に優しく溶け込む、低層のゲストハウス。

広大なキャンパスの國立大學法人筑波大學。今回ご紹介する事例は、その春日エリアに誕生した筑波大學グローバルゲストハウスです。國內外から招聘する研究者や客員教授などの滯在施設が不足していることから、ゲストハウスの公募プロポーザルが実施され、選考の結果、大和ハウス工業を代表企業とする大和ハウスグループが選ばれました。

當社では、春日エリアの玄関口にあたる立地を考え、周辺環境になじみつつ新たなランドマークとなる施設を計畫。國內外からのゲストに心地よく滯在していただけるよう、芝生広場や緑豊かな環境を整え、落ち著いた雰囲気と安らぎが感じられる3階建てのプランを提案しました。滯在期間の長短によって2つの棟に分け、數日滯在用のゲストハウス（イーストウィング）は市街地に面して、中長期滯在のマンスリーゲストハウス（ウエストウィング）は緑地に面して、東西に翼を広げた形にレイアウト。ゾーンを2つに分けることによって、利用者にとっても、管理の際にも便利で分かりやすい設計となっています。

車椅子対応ルームはじめ、暮らし心地を大切にしたプラン。

このグローバルゲストハウスの魅力は、ゆったりとした空間と充実の設備を整え、安全?快適な生活の場としてのクオリティを高めていることです。ベッドやデスク、大きな収納を備えた居室に加え、自炊ができるキッチンをはじめ、ホテルなどではコンパクトにまとめられることの多い水回り設備も、洗面?トイレとバスルームを分け、毎日の使いやすさを大切に設計されています。

全棟で3室設けた車椅子対応ルームでは、車椅子での動作に配慮し、玄関から廊下、居室、サニタリーまで、十分な広さを確保。ドアは引き戸を採用し、キッチン?洗面臺などにも車椅子利用を想定した製品が選ばれています。

セキュリティやプライバシーの確保も滯在者にとって重要なポイントです。各棟に設けたオートロックのエントランスと各室の玄関ドアは、1枚のICカードキーで安全?便利に入退室。また、隣室との境には遮音界壁を採用してテレビなどの生活音が漏れるのを防ぎ、プライバシーをしっかり守ります。

レストラン併設で、地域とのコミュニケーションも。

グローバルゲストハウスには、滯在者はもちろん、地域の方も利用できるレストランが出店しています。「本格的なイタリア料理をカジュアルに」とのコンセプトで、おしゃれな室內席とテラス席を設けた開放的なお店。オープン以來、おいしい料理と地域の方との交流が気軽に楽しめる人気スポットとなっています。

グローバルゲストハウスの管理やメンテナンスは、グループ會社の大和ライフネクストが擔當。管理人の派遣やリネンサービスなど、きめ細かな心配りで、快適な滯在生活を支えます。

このプロジェクトを擔當した福原は、「工業化住宅の安定した品質の高さやセキュリティ面など、當社がD-ROOMで培った建物のメリットをグローバルゲストハウスに十分活かすことができたと思います。」と述べています。