住みよい間取りのタネあかし 第五考キッチンとダイニングを
料理する

食事をする場所は、家族にとってとても大切な場所。家族の食事というと思わず夕食をイメージしてしまいますが、まずは朝食を思い浮かべてみましょう。朝陽の入ってくる食卓はとても心地よく、體も心もスッキリ目覚めそうではありませんか。そう考えるとダイニングは東に窓を設(shè)けることができる場所が理想です。しかし、東側(cè)に隣家が迫るような場所ももちろんあります。季節(jié)や時(shí)間によって光の入り方は変わるので、隣家との距離が近すぎるなら、ダイニング上部を吹き抜けや屋根にして天窓や高窓を設(shè)けることも効果的です。心地よい朝食を摂るためにも、ここはプロの建築士などに相談するのがよいと思います。

家族の揃ったダイニングテーブルは、一家団らんの象徴と言えます。多く見られるのは家族構(gòu)成に合わせた4人掛けや6人掛けの四角いテーブル。6人掛けだと大き過ぎて場所をとって邪魔だなと思う方は、必要に応じて天板を伸ばせるエクステンションタイプが便利です。でも、ここで特に私がお薦めしたいのが丸テーブル。お客さまなどで人數(shù)が増えても少し詰めれば対応でき、その上それほどスペースを必要としません。私自身、かしこまって真正面に座るのが苦手ということもありますが、丸テーブルなら斜め向かいに座ることができ、程よい距離感で食事や會話を楽しむことができると思います。

キッチンは毎日立つ場所なので、しっかり考える必要があります。まず、どこに配置するかですが、言うまでもなくダイニングのそばが動線的にもベストと言えます。しかし、食材を長持ちさせるためには室內(nèi)がなるべく暑くならないようなゾーンが理想的です。そう考えると陽射しのきつい南西側(cè)は避けるべきで、おのずと北東側(cè)に置くのが理想だと考えられます。キッチンの形態(tài)は、対面型やペニンシュラ型、アイランド型など緩やかにダイニングとつながる設(shè)計(jì)が今の主流。ご家族、とりわけお子さまが小さい時(shí)などは、ダイニングに目の屆くプランが理にかなっていると思います。

キッチン周りをより使いやすくするなら、パントリーが有効です。 聞き慣れない言葉かもしれませんが「食品庫」という意味。食器棚に収まらないものを置くのに便利ですし、災(zāi)害時(shí)に備えて保存食や水を備蓄するのにも役立ちます。大きなスペースでなくてもいいので、ぜひ一考をお薦めします。また、最近はパソコンで家計(jì)簿をつけたり、ネットで食材を注文する人が多いようです。では、このパソコン作業(yè)をどこでするのか。キッチンの橫の家事コーナーはそんな時(shí)にとても便利。食事時(shí)にパソコンを片付ける必要もありませんし、アイロン掛けや洗濯物をたたむなどにも大活躍。長時(shí)間過ごすかもしれないなら、少し大きめにつくるのがコツ。快適さを考えるなら、できれば西陽が直接入らない場所をお薦めします。