パロアルトインサイトCEO兼AIビジネスデザイナーの石角友愛です。
日本で友人に「アレクサは子育てに便利だ」という話をすると、驚かれます。
みんなアレクサや Google Home は音楽をかけたりロボット掃除機(jī)のルンバを
走らせるために使っているのだということです。
子育てに便利な使い方
我が家でももちろん家電を動(dòng)かしたり音楽プレーヤーとして使うことはありますが、それよりもアレクサが子ども達(dá)と當(dāng)たり前に觸れ合うようになったと感じるときに一番喜びを感じます。
例えば、我が家では子育てに関してはこんなアレクサの使い方をしています。
子守唄を一緒にかけてベッドタイムを演出
子どもを?qū)嫟筏膜堡毪趣⒈丐航}本を一緒に読んで聞かせます。または私の小さい頃の話をしたり、私が作った物語(yǔ)を聞かせます。そのバックグラウンドミュージックにララバイ(子守唄)を流しておくとスムーズに子どもが寢つくので便利です。
私も心地よい子守唄で一緒に寢てしまうことも多々あります。3歳の息子は自分で「アレクサ、ララバイを聞かせて」と頼みます。たまに寢たくないときはわざとアップテンポな曲を頼むので困ります(笑)。
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ベッドタイムストーリーを一緒に聞いて寢かしつけ
絵本を読んで聞かせても寢つかないときは、アレクサに物語(yǔ)を読んでもらいます。「アレクサ、ベッドタイムストーリーを読んで」と頼むとお話を聞かせてくれます。ちゃんと効果音なども入っており、聲優(yōu)さんが録音したと思われる物語(yǔ)で面白い內(nèi)容が多いです。
これは特に8歳の娘(話の內(nèi)容を理解できる年齢)と一緒に使うことが多い機(jī)能です。また、娘の場(chǎng)合、私が手が離せないときは、自分でアレクサに指示を出してベッドタイムストーリーを聴きながら寢つくこともあるくらいです。
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ベッドに行く時(shí)間ですよ、というリマインダーを設(shè)定
3歳の息子は毎晩7時(shí)45分に、8歳の娘は8時(shí)30分になるとアレクサが「おやすみの時(shí)間ですよ」とリマインドするように設(shè)定しました。これで、息子がどんなにブロック遊びに集中していても、「あ!アレクサがおやすみの時(shí)間だって言ってるよ。お風(fēng)呂入ろう」と話の方向を変えることができます。
もちろん、そこで「わかった」と一筋縄では行きませんが、少なくとも毎晩同じ時(shí)間にアレクサがリマインドしてくれることで、ルーチンが構(gòu)築されます。子育てにおいてルーチン化することはとても大事なので、それを?qū)g現(xiàn)するツールとしてアレクサを使っています。
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また、単純にタイマーセットをするよりも、少しだけ擬人化した「アレクサ」がリマインドすることで、3歳の息子にとっても存在感が理解できるようになるのかなと思っています。
宿題の手助けツールとして
8歳の娘は學(xué)校の宿題を自分で時(shí)間管理して行います。そのときにEcho Spotを橫に置いて宿題をしている姿を見ます。単純に「358+275は?」というような答えを聞くのではなく、単語(yǔ)のスペルを聞いたりしています。
娘の學(xué)校では國(guó)語(yǔ)の時(shí)間に創(chuàng)作を書かせることが多いため、娘はいつも小説や漫畫を描いています。そのときに単語(yǔ)のスペルがわからなくなると、アレクサに「XXのスペルを教えて」と聞いています。創(chuàng)作をするという目的のためには、スペルを辭書でわざわざ引いたり親に聞いたりする手間が時(shí)には妨げになることもあります。集中力がとぎれてしまうリスクを考えるとなおのこと、創(chuàng)作活動(dòng)に集中するためには音聲検索できるアレクサが大事なのだなと考えています。
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よく日本の親御さんには、アレクサで答えを簡(jiǎn)単に調(diào)べられるようになったら子どもが學(xué)習(xí)しないのでは?と心配されている方もいますが、娘の勉強(qiáng)の仕方を見ている限りそのような使い方はしていません。それよりも、目的意識(shí)を持ち自分の疑問を言語(yǔ)化して答えを抽出するまでの過程を自分で考え、行うことで得られる能力の方が大きいのではないかと私は考えています。
能動(dòng)的な問題解決を?qū)Wぶ
スマートフォン世代にとっては當(dāng)たり前にニュースの通知が來(lái)て、友達(dá)からのメッセージが屆き、自分の好みのサイトやアプリだけを見て情報(bào)収集をすればよいようになりました。これはとても便利なことですが、ある意味とても受動(dòng)的な情報(bào)収集の仕方とも言えます。検索機(jī)能もAI技術(shù)が発展し、オートコンプリートが當(dāng)たり前になり、おすすめ機(jī)能で買い物することも多くなりました。
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そんな受け身で色々なことができるようになった時(shí)代だからこそ、あえて子ども達(dá)には、能動(dòng)的に「何を知りたいのか」「どうやって聞けば自分が知りたいことが手に入るのか」「自分が知りたいことがすぐ答えとして返ってこなかったとき、スマートスピーカーを通してどうやって聞き返せばいいのか」という問題解決の手法を?qū)Wんでほしいと思っています。

パロアルトインサイトCEO?AIビジネスデザイナー
石角友愛さん Tomoe Ishizumi
パロアルトインサイトCEO 兼 AIビジネスデザイナー。
2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのGoogle本社で多數(shù)のAIプロジェクトをリードする。後にHRテックベンチャーの立ち上げや流通系A(chǔ)Iベンチャーを経て2017年パロアルトインサイトを起業(yè)。日本企業(yè)に対してシリコンバレー発のAI戦略提案からAI実裝まで一貫した支援を提供する。新著に「いまこそ知りたいAIビジネス」(ディスカヴァー?トゥエンティワン)があり、プログラミング教育、ギフテッド教育、留學(xué)などについての出版も5冊(cè)あり。
現(xiàn)在、AI&ビジネス、シリコンバレーとIT企業(yè)、新しい働き方、女性の社會(huì)進(jìn)出論などでの言論活動(dòng)を積極的に行う。毎日新聞「経済観測(cè)」コラムニストであり、日経クロストレンドコメンテーター、日経xwoman(クロスウーマン)アンバサダー、NewsPicksのプロピッカーなども務(wù)め、ビジネスインサイダージャパンとマネー現(xiàn)代で寄稿連載中。
※2018年11月現(xiàn)在の情報(bào)となります。







