日本に數(shù)あるシステムキッチンメーカーの中でも、
オーダー家具製造から発祥したクチーナは、他と一線を畫すオーダーキッチンの作り手です。
今回は同社が誇る技術(shù)力やデザイン性、キッチンを中心としたインテリア空間の創(chuàng)造などについて、
クチーナの各氏と大和ハウスのインテリアコーディネーター永田がそれぞれの視點(diǎn)で語り合いました。
インテリアコーディネーターが頼りにする存在
永田インテリア提案において、貴社には日頃とてもお世話になっています。例えばカウンタートップを數(shù)センチの厚みのあるデザインにしたいなど、難しい要望でも挑戦してくださいますね。
舩本たとえ100%実現(xiàn)できずとも、次善策でお応えするよう努めています。
永田注文住宅のオーダーキッチン提案に力を入れる私としてはとても心強(qiáng)いです。また、自由度だけでなく、他に類を見ないデザインのクオリティーも大きな特徴です。獨(dú)創(chuàng)的なデザインはどのようにして生み出されるのですか。
舩本外部のデザイナーと協(xié)業(yè)する場(chǎng)合もありますが、私たちスタッフのアイデアから生まれるケースが多いですね。
足立そして、時(shí)代のトレンドや現(xiàn)場(chǎng)の聲から生まれたニーズを形にするのが工場(chǎng)の仕事です。スタッフとともに試作を重ねて形にしていきます。
永田「カッテラン イタリア」など、デザイン性の高いイタリア製高級(jí)家具やインテリア小物も扱い、キッチンとともに提案されています。
大谷日本の住宅ではLDKを一體とする場(chǎng)合が多いので、キッチンだけ切り離して考えることはできません。當(dāng)社は30年前からイタリア家具の輸入を手掛け、クチーナのキッチンとともにトータルな空間をご提案してきました。
永田個(gè)性的なスタイルの家具に一目惚れするお客さまも多いですよ。ダイニングテーブルのデザインやサイズからインテリア提案をスタートする場(chǎng)合もあります。近年は住まいの中で、特にダイニングの存在感が増していると感じています。

日本初の國産部材型キッチン CUCINA(1976年発売)

木、樹脂、ガラスなど、さまざまな素材をミックスしたキッチンスタイル。一體化したダイニングテーブルでカジュアルな食のシーンが広がります
家具製造を発祥とする歴史とものづくりの基盤
永田貴社は元々、家具の製造會(huì)社からスタートしたと伺いました。
足立1937年に大阪で創(chuàng)業(yè)した「森本家具裝飾店」が前身で、現(xiàn)在の社長が3代目です。現(xiàn)會(huì)長が國際家具見本市ミラノ?サローネを見學(xué)した際にシステムキッチンの素晴らしさに感銘を受け、日本でもこのようなものを作りたいと志を持ったことが転機(jī)になりました。當(dāng)初は部材を調(diào)達(dá)して組み立て加工を行っていましたが、後に靜岡県浜松市に工場(chǎng)を構(gòu)え、自社製品の開発製造を始めました。日本初の國産部材型システムキッチン「CUCINA」を世に送り出したのは1976年です。現(xiàn)在は扉の加工、塗裝、組み立てなど、自社工場(chǎng)で全て一貫生産しています。
永田浜松はピアノ工場(chǎng)なども立地する、ものづくりの英知が集まる土地ですね。工場(chǎng)を見學(xué)させていただき、手作業(yè)で製造する部分の多さに驚きました。
足立もちろん製造には機(jī)械も用いますが、大まかに切る、穴を開けるといった作業(yè)を擔(dān)うだけで、細(xì)やかな技術(shù)で最高の品質(zhì)を生み出すのはあくまで職人です。人の手で作り、人の眼で厳しくチェックしてお客さまの元へ製品を送り出しています。
永田塗裝色の微妙な色合いまでオーダーにお応えになるんですね。
足立某有名ブランドをイメージしたオレンジやブルーなどのオーダーを受けることもありますよ。ご希望に応じて、いかようにもご用意します。
舩本當(dāng)社工場(chǎng)が他メーカーと大きく違うのは、部材をストックせず完全な「邸別生産」を行っている點(diǎn)です。オーダーのキッチンですので、ご要望に合わせて個(gè)別にプランニングし、工場(chǎng)で一邸分ずつ生産する體制をとっています。
永田一邸分の扉を全て並べて、木目のつながりや塗裝の具合を目視して調(diào)整するためのスペースがありましたね。どの部材も一つひとつ、見えないところまで丁寧に、職人の皆さんが誇りを持って作っていらっしゃると感じました。
足立工場(chǎng)では無駄な手間は省いて効率化する努力をしますが、お客さまに満足いただくために必要な手間は決して惜しみません。
永田だからこそ品質(zhì)の高さが擔(dān)保できるのですね。知人の家に30年前に購入したクチーナがありますが、少しも古さを感じさせず、今でも新品のような狀態(tài)です。これもすごいことです。
舩本きっと上手にお使いいただいてるからでもあるでしょう。ありがたいことです。もしメンテナンスが必要になれば、擔(dān)當(dāng)スタッフが駆けつけて対処法を検討します。當(dāng)社はエンドユーザーの顔が見えるメーカーですから、50年前のお客さまでも販売時(shí)の図面をほぼ保存しています。そして、フロントに出るスタッフの後ろには経験豊富なメンバーがスタンバイし、チームで対処策を考えます。
大谷私たちの會(huì)社において、「人」の力は本當(dāng)に大きいと感じますね。優(yōu)れた素材やシステムを生かすのも、素晴らしい製品を作り上げるのも、技術(shù)を継承していくのも「人」ですし、お客さまとの関係からヒントを得て次の挑戦につなげていくのも「人」です。「人で成り立つ會(huì)社」だからこそ、長くお付き合いいただければと思います。

クチーナ浜松工場(chǎng) 新棟

軀體の組み立ての工程を行う浜松工場(chǎng)の新棟。近年セクション分けを見直し、一人が一臺(tái)を仕上げる體制としたことで、生産性と士気の向上につながっているそう

扉面の細(xì)かな部分をサンドペーパーで滑らかにしていく職人の手

引き出しの滑らかな動(dòng)きを確認(rèn)しながら取り付け。最終工程を擔(dān)う部署だけに、少しの不具合や傷も見逃してはならないという緊張感があります
座談會(huì) 出席者

足立 昌昭 氏
クチーナ 浜松工場(chǎng)
工場(chǎng)長

舩本 和彥 氏
クチーナ大阪 支店長
ディレクター

大谷 浩之 氏
株式會(huì)社モーリコーポレーション
家具事業(yè)部 マネージャー

永田 絵美 氏
大和ハウス工業(yè)株式會(huì)社
エクセレントインテリアコーディネーター(社內(nèi)認(rèn)定)
キッチンメーカーからトータルインテリア提案企業(yè)へ
永田各地のショールームでは、キッチンだけでなく洗面化粧臺(tái)やウォークインクローゼットなどの展示も充実していますね。
舩本當(dāng)社はキッチンメーカーですが、洗面化粧臺(tái)やテレビボード、ウォークインクローゼットのシステム収納なども手掛けています。実は、造作家具のみを受注することも少なくないんですよ。
大谷キッチンとコーディネートできる造作家具や置き家具、照明器具などをトータルにご覧いただける空間を持っていることは當(dāng)社の強(qiáng)みですね。
永田キッチンと家具、造作家具を一堂にご覧いただけるスペースは、とてもお客さまの參考になるのでありがたいです。今後、キッチンやインテリアのトレンドはどのような方向に向かうとお考えですか?
舩本先ほどもお話に出ましたが、コロナ禍の前後からリビングダイニングで勉強(qiáng)や仕事をする方が増え、ダイニングテーブルを大きくされる方が多いように感じます。
大谷テレビが不要という方も増えました。したがってテレビに向かってソファを置く代わりに、パーソナルチェアをお求めになる方も多いですね。

永田キッチンの形は、コンロとシンクを離した二型を検討される方が多くなりました。近年のキッチンはコミュニケーション空間なのだと感じます。
舩本當(dāng)社では現(xiàn)在、コンパクトでも広く使え、なおかつデザインの均整がとれたI型キッチンの提案に向けて動(dòng)いています。暮らし方は多様化し、省スペース型のキッチンの需要が今後増えるでしょう。當(dāng)社だからできる美しい形を模索しているところです。
永田コンパクトさと美観の両立はハードルが高そうですね。そこでも、工場(chǎng)の実力が発揮されそうです。
足立もちろんです。どんな要請(qǐng)にも応えるために準(zhǔn)備を整えています。
大谷家具事業(yè)部は、當(dāng)社キッチンと親和性が高い海外インテリア商品の提供を今後さらに強(qiáng)化していきます。常にアンテナを張り、デザインと機(jī)能、安全性などあらゆる面を擔(dān)保した商品をお屆けするべく挑戦します。
永田他の人とかぶらない、個(gè)性的な家具を求めるお客さまが多いので、とても期待しています。
本日はさまざまなお立場(chǎng)からクチーナの魅力を伺えました。今後インテリアコーディネーターとして、さらに自信を持ってお客さまにご提案できそうです。貴重なお話を誠にありがとうございました。
(敬稱略)

システムキッチンと家具の組み合わせ例が豊富に用意されたクチーナのショールーム

リブ加工を施したキッチン扉は世界的なトレンドの一つ。繊細(xì)なデザインと耐久性の両立は、クチーナの技術(shù)力があってこそ実現(xiàn)されました


上:イタリア製家具ブランド「カッテランイタリア」のダイニングセット
下:ショールームで提案する洗面室スタイル。造作による引き出しの引き手に遊び心が感じられます

クチーナ ショールーム
TOKYO
〒150-0035
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TEL/03-3496-1003
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2025年2月現(xiàn)在の情報(bào)です。