2階LDKの家で
楽園のような日々を

すがすがしい外の景色を暮らしのそばに

ゆるやかに続く坂道を登り切ると、その先に悠々とたたずむTさま邸の姿が見えてきます。街に溶け込みつつも、特別な存在感を示す唯一無二のシルエット。「外出先から戻ってわが家の姿を眺めると、この街で一番素敵だなと思います」と妻のJさんは満足そうに語ります。多忙な夫のYさんの要望もまとめつつ、Jさんが中心となってチーム?ジーヴォとともに新居の計畫を進められました。

開放感のある暮らしを希望されたご夫妻のために、設計士は2階にゆったりと過ごせるLDKをご提案しました。見晴らしの良い南東側にバルコニーを設け、LDKのどこからでも外の景色を楽しめるようにレイアウト。明るさを抑えた廊下（寫真左手）からLDKに足を踏み入れた瞬間、自然光で満たされた美景が広がり、開放的な印象を一層高めます。

吹き抜けと2階リビングダイニングの天井をつなぐのは格子狀の天井材。モノトーンとグレージュを基調にしたラグジュアリーモダンなインテリアに木目が映えて、一體感のあるLDK空間にメリハリが生まれました。

季節の移ろいを感じられる リゾートのようなわが家

「朝日を感じつつ階段を上がってくると、自然にスイッチが入って心地よく一日をスタートできます。夜は照明を落としてゆったり過ごすことで、寢つきが良くなったんですよ」。四季の移ろいを間近に感じられるLDKは、まさに海外のリゾートホテルのよう。季節で変わる公園の樹々の色や、太陽の光の筋が告げる時間の移り変わり、暖爐の炎の向こうに見える景色の揺らぎ…。暮らし始めてから、いくつもの素敵な発見があったそうです。

フォトギャラリー

大きな吹き抜けを囲むように、1階と2階が有機的に一體になった間取りです。格子狀の天井からつるされた球形のペンダントライトは、ニューライトポタリーのもの。階段下にはマッキントッシュのラダーバックチェアが據えられています。クリスマスシーズンには大きなツリーが飾られるのだとか。

LDKのどこからでもリゾートライクなバルコニーが見え、非日常の気分を高めてくれます。奧行きのあるバルコニーには、外からの視線を遮って室內のプライバシーを守る役割もあります。屋根の一部を開いて、青空が見えるしかけに。

玄関ポーチのアイストップとなる壁には幾何學模様が印象的なタイル素材を用い、照明で演出。玄関ドアを正面に設けず、あえて柱によって少し隠れる位置とすることで、秘められた扉の中へと誘われるような心理的効果が生まれます。

晝と夜でまったく異なる表情を見せるTさま邸。道路に対して斜めに建つ敷地條件を生かし、斜めのアプローチ階段やオーバーハングしたバルコニーなどで変化をつけました。ライトアップされた植栽が壁に美しい影を描いて、唯一無二の景観を生み出します。