北陸新幹線開通間近の金沢?富山地方 その2
～ストロー現(xiàn)象と富山市の法人の土地利用～

北陸新幹線の開業(yè)まで半年余り。
コラムvol.010の続きとして、北陸新幹線開通の影響について、不動産、土地活用の視點(diǎn)から考察してみたい。長野から先に延伸される北陸新幹線であるが、公表されている駅は、富山、新高岡、金沢。この中で、第2回目の今回は、富山市にフォーカスする。

富山市に事業(yè)登録している事務(wù)所の數(shù)を示したのが、図1だ。

図1-1 富山市　事業(yè)所數(shù)の推移

図1-2 事業(yè)數(shù)の増減率(1991年＝100％)

2006年にかけて徐々に減ってきているが2009年には少し回復(fù)していることが分かる。多くの地方都市ではこのように事業(yè)所が減ってきている。その理由として、地方経済の衰退あるいは大都市への一極集中が加速しているということだろうか。

富山県は、地方都市の中でも企業(yè)規(guī)模の大きな企業(yè)が多數(shù)存在している街として知られている。北陸三県に本社を構(gòu)える上場企業(yè)は、富山20社、石川20社、福井16社だが、非上場だが世界的に有名な企業(yè)も多い。

東京に本社を構(gòu)える企業(yè)の北陸エリアの拠點(diǎn)は、たいてい石川（金沢）という事が多いので、富山は支店経済で成立していない獨(dú)自の経済力がある県だと言えるだろう。

新幹線の開通でいつも議論になるのが、大都市と地方都市を結(jié)ぶ新幹線の開通は、果たして地方都市によい影響をもたらすのだろうか？という議論だ。
大都市から観光客が來るから経済的に潤うという試算や、日帰り圏內(nèi)となりホテルなどの産業(yè)が衰退するというもの、その中で大きな論點(diǎn)となるのは、「ストロー現(xiàn)象」についてだ。

ストロー現(xiàn)象は、「高速交通機(jī)関の開通により、集積の大きな都市（大都市）に小さな都市の都市機(jī)能が吸収される効果」と定義されている。

新幹線が開通すると、街が栄え潤うのか、衰退するのか、真反対見解が存在する。これまで、日本各都市に新幹線は通じており、その各地での事例を見る限り、栄える街もあれば、衰退する街もあるという狀況だ。

これは、四國に3本の高速道路高架橋がかかり本州と四國がつながることで見られた明らかなストロー現(xiàn)象とは異なっている。

今回金沢まで延伸される北陸新幹線は、現(xiàn)在は長野新幹線として長野まで運(yùn)転されている。長野新幹線は長野五輪（1998年）の開催に合わせて開通した。その後のストロー現(xiàn)象がどうだったのか、という研究に目を通すと、そのヒントがあるかもしれない。

（參考論文：高速交通機(jī)関がもたらすストロー効果に関する研究）

これによると、人口は、起點(diǎn)である関東（高崎）から遠(yuǎn)くなるほど若干の流出が見られている。一方、南関東に近い街（駅）では増加している。
この論文にあるように、長野新幹線の開通は総じて好影響が多く、ストロー現(xiàn)象と呼べるものは少ないと結(jié)論づけられている。

參考までに、二つの図表を掲載する。

図2は、富山市の法人が所有する土地の利用狀況だ。

図2

これを見ると、富山市においては、法人が所有する未利用の土地がかなりあることがわかる。

図3は、法人所有地の利用狀況を全國の平均と比べている表だ。

図3 法人の土地利用狀況(富山市?全國)

以上、參考にしていただきたい。

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