日本社會は戦後復興、高度経済成長から成熟、高齢化、人口減少へと移行し、
人々の暮らしぶりも、生活を取り巻く技術も大きく変化してきました。
日本社會の変化とともに大和ハウスグループの技術の変遷をたどります。
第二次世界大戦の終戦から10年が過ぎ、日本はめざましい高度経済成長の時代に入ります。1953年にはテレビ放送が開始。1954年には神武景気が幕を開け、一人當たりの実質國民総生産が戦前の水準を超えた翌年、「もはや戦後ではない」が流行語となります。白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫が「三種の神器 (電化製品)」と呼ばれ、庶民の憧れとなりました。

早川電機工業(現シャープ)製 國産第1號テレビ

日立製作所(現日立アプライアンス)製 移動渦巻式(手動ローラー絞り機付)洗濯機

東京芝浦電気(現東芝)製 電気冷蔵庫
高度経済成長期の真っ直中、三大都市圏(東京?名古屋?大阪)への人口流入で都市人口が急増します。1961年には日本初の大規模ニュータウン「千里ニュータウン」が起工。1962年は首都高速道路の京橋~芝浦間、東京オリンピックが開催された1964年は東海道新幹線が開通し、インフラ整備が進みます。1968年には住宅不足が解消し、住宅は量から質の時代に入りました。

首都高速道路 京橋~芝浦間開通式
寫真提供:首都高速道路株式會社
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住宅設計?積算、工場発注システム等にコンピューター本格導入
大和ハウス工業
ダイワハウスCシリーズ開発
大和ハウス工業
コンピューターの本格的導入
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ユニット式賃貸住宅「ダイワユニメント」発売
大和ハウス工業
ダイワユニメント
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奈良工場內に「中央試験所」を開設
大和ハウス工業
「中央試験所」での実棟実験
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ダイワエリート(舊型) 発売
大和リース
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省エネ住宅「ダイワハウスソーラーDH-1」発売
大和ハウス工業
省エネ住宅「ダイワハウスソーラーDH-1」
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ダイワハイロッジ 発売
大和リース
1980年代に進む
1970年、アメリカに次ぐ経済大國になった象徴として、アジア初の萬國博覧會が大阪千里丘陵で開催されます。しかし、1973年の第一次石油危機で高度経済成長は終焉。1974年には地価上昇や原油高により異常な物価高騰が起こります。世間では映畫からテレビへ流行が移り、歌謡曲の黃金時代へ。1979年にソニーが発売したウォークマン®は音楽の楽しみ方を変え、世界的に大ヒットしました。

1970年に大阪で開催された日本萬國博覧會
寫真提供:大阪府

ソニー製 初代ウォークマン®
1980年代前半は、ファミリーコンピュータや攜帯電話の先駆けとなるショルダーホンが登場し、ゲーム機や電話機を個人所有する時代が到來。1985年、電電公社がNTTに、日本専売公社がJTに、1987年には國鉄がJRに民営化するなど大きな時代の節目を迎えます。80年代後半は地価や株価が急上昇するバブル景気に入り、1989年、日経平均株価が史上最高値を記録しました。

任天堂製 ファミリーコンピュータ

NTT ショルダーホン(100型)
1992年、リオデジャネイロでの地球サミットを機に環境問題が表面化。1997年には気候変動枠組條約締約國會議(COP3)で京都議定書が採択され、地球溫暖化対策が本格化します。1995年の阪神?淡路大震災や地下鉄サリン事件など社會不安をあおる出來事が多い一方、1998年に世界最長の吊り橋、明石海峽大橋が開通し、世界トップレベルの技術力が示されました。

阪神?淡路大震災 阪神高速倒壊現場
寫真提供:神戸市

明石海峽大橋
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環境配慮住宅「環境光房」
環境配慮集合住宅「環境聚房(かんきょうしゅうぼう)」発売
大和ハウス工業
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プレハブ住宅メーカーとして初めて戸建免震住宅を商品化
大和ハウス工業
ステイトメント ウイズC 免震タイプ
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全工場ゼロエミッション達成
大和ハウス工業
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「リユース基礎」 資源循環技術?システム表彰受賞
大和リース
資源循環技術?システム表彰 表彰式
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応急仮設住宅建設検討委員會「DASHプロジェクト」発足
大和ハウス工業
大和リース
地域活性化へ リース方式による公営の賃貸住宅建設
大和リース
25年ぶりの新工法採用 戸建て住宅新ブランド「xevo(ジーヴォ)」発売
大和ハウス工業
xevo(ジーヴォ)
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屋根緑化システムのリース事業を開始、緑化事業 參入
大和リース
エコ屋根施工例
2010年代に進む
人口減少時代を迎え、少子高齢化や単身世帯の増加が顕著になります。不景気で非正規雇用者は3割を超え、世帯収入も減少傾向が続きます。そんな中、コミュニケーションや娯楽が大きく変化。攜帯電話が爆発的に広まり、インターネットも家庭に普及。2000年代中頃からウェブログやコミュニティサイトが登場し、個人からの情報発信が急増します。

NTTドコモ カメラ付き攜帯電話

狹小空間點検ロボットmoogle
EDV-01
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環境配慮事業用建築「D’s SMARTシリーズ
」発売
大和ハウス工業
仮設建築用の制震裝置「制震ダンパー
」開発
大和リース
省エネ型タワーパーキング「エコログリーン?パーキング
」オープン
大和リース
ディーズ スマートオフィス
xevoΣ(ジーヴォシグマ)
アルミドーム屋根
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大和ハウス工業
大和ハウス工業?フジタ(共同)
大和ハウス福島ビル
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熊本地震応急仮設住宅 大和ハウスグループ建設戸數:1,016戸
大和ハウス工業
大和リース
SMA×ECO TOWN晴美臺
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戸建住宅環境ブランド「For Nature(フォーネイチャー)」誕生
大和ハウス工業
Google Homeを活用したコネクテッドホームブランド「Daiwa Connect(ダイワコネクト)」プロジェクト始動
大和ハウス工業
PREMIUM GranWood(プレミアムグランウッド)
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日本初の再生可能エネルギーによる電力自給自足オフィス「大和ハウス佐賀ビル」の実証実験開始
大和ハウス工業
サイバーダイン(株)が製造?販売するロボットスーツ「HAL?腰タイプ作業支援用」を全工場に導入
大和ハウス工業
ロボットスーツ「HAL?腰タイプ作業支援用」
xevoΣ PREMIUM(ジーヴォシグマプレミアム)
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日本初、雨天でも約10日間の停電に対応できる防災配慮住宅 「災害に備える家」発売
大和ハウス工業
卒FITオーナーさま向け太陽光発電システムの余剰電力買取?販売サービス 「ダイワハウスでんき」開始
大和ハウス工業
Lifegenic
2020年代に進む
スマートフォンの普及で暮らしは変わり、ネット通販やソーシャルメディアなどを提供する企業が世界的に成長。2011年には東日本大震災による原発停止でエネルギー問題が起こり、環境配慮?ICT活用のスマートハウスやスマートシティが生まれます。2012年には先端技術を駆使した東京スカイツリー®が開業。ロボットやAIの実用化も未來を予感させます。

東京スカイツリー

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全國の事務所?施工現場に再生可能エネルギー由來の電力の本格導入開始
大和ハウス工業
住宅業界初、自社工場で使用する電力を當社グループが運営?管理する施設で発電した再生可能エネルギーに切り替え
大和ハウス工業
工場での立ち作業負擔を軽減するアシストスーツ「アルケリスFX」を開発、全國9工場に導入
大和ハウス工業
skye3(スカイエスリー)
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業界初、水洗トイレ?シャンプーシンク一體型貓専用ユニットバス「ネコレット」発売
大和ハウス工業
Web限定の戸建住宅商品「Lifegenic」のバリエーション拡充、木造戸建住宅商品「Lifegenic W(ライフジェニックダブリュー)」発売
大和ハウス工業
WoodResidenceMARE-希-(マレ)
大和ハウスグループみらい価値共創センター(コトクリエ)
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放射熱を80%以上抑制可能な「低放射折板(せっぱん) 屋根」を本格運用開始
大和ハウス工業
大和ハウス工業
XR HOUSE 北品川長屋1930
自走掃除ロボット
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大和ハウス工業
大和ハウス工業
2024年度以降に著工する分譲マンション「プレミスト」をすべてZEH-M仕様化
大和ハウス工業
D’s BIM ROOM(ディーズビムルーム)
個室型ワークブース「ハコノワ」
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大和ハウス工業
大和ハウス工業
大和ハウス工業
マンション向け小型バイオガス発電システム
木鋼ハイブリッド耐火柱「Dkitto-Column」を採用した建物イメージ
カンタイパネル
Futureに進む
5G通信の本格展開により、遠隔醫療や自動運転、スマート工場といった次世代の産業が動き出しました。新型コロナウイルスの影響でテレワークやオンライン授業が普及し、デジタル化の重要性が社會全體に広がります。2021年には「デジタル庁」が創設され、行政のデジタル改革が加速。 AIやIoT、クラウド技術の活用が進み、物流や製造、小売など多様な分野で効率化と省人化が進展しました。また、GX(グリーントランスフォーメーション)の動きが高まり、再生可能エネルギーや蓄電池、EV(電気自動車)などの技術開発が本格化。生成AIの登場は、働き方や創造活動にも大きな変革をもたらしています。



大和ハウスグループは、住まいに、街に、暮らしに、將來に求められていることはなにかを常に考え続けています。これまでも、創業以來培ってきた技術のノウハウを活かし、幅広い分野にわたり、多彩な研究開発を推進してきました。
これからの時代も、さまざまな課題に真摯に向き合い“明日の社會に必要不可欠の”商品やサービスを開発していきます。
建築に関するテクノロジー
まちづくり?複合開発?地域の活性化
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