家づくりを考えるとき、建物を優(yōu)先して、
エクステリアは後回し…という方は意外と多いかもしれません。
しかし、內(nèi)(建物)と外(エクステリア)のつながりにこそ、
快適な住まいづくりのポイントが隠れているのです。
この連載では、ダイワハウスの設(shè)計(jì)士が「ここちよいエクステリアの作り方」を、
フロントガーデン、メインガーデン、植栽計(jì)畫(huà)、照明計(jì)畫(huà)といったテーマ別にご紹介してきました。
連載の最後は、大和ハウス工業(yè)のトップデザイナーとして活躍する
ハウジングマイスター(社內(nèi)認(rèn)定)の蘆刈創(chuàng)一と手島秀典が、
前編?後編に亙って自身が手がけたエクステリアの実例をご紹介。
建物とエクステリアの関係についても語(yǔ)らいます。
Profile

大和ハウス工業(yè) 香川支店 住宅設(shè)計(jì)課 課長(zhǎng)
一級(jí)建築士 インテリアプランナー インテリアコーディネーター
蘆刈 創(chuàng)一
光を意識(shí)し、ガラスを用いた住まいづくりを得意とする自稱(chēng)「ガラスの魔術(shù)師」。ハウジングマイスターとして積み重ねてきた経験とノウハウを活かし、現(xiàn)場(chǎng)での知識(shí)共有を通じた後輩指導(dǎo)にも力を注ぐ。大學(xué)時(shí)代は馬術(shù)部に所屬。家族は妻と、娘が2人。

大和ハウス工業(yè) 広島支社 住宅事業(yè)部設(shè)計(jì)課 主任
一級(jí)建築士 1級(jí)エクステリアプランナー インテリアコーディネーター
手島 秀典
味のあるスケッチとユーモアたっぷりの打ち合わせでお客さまのハートをつかむ達(dá)人。豊かな発想力で、オリジナリティある設(shè)計(jì)デザインを次々と考案する。
光と影の演出でエクステリアと建築をつなぐ
蘆刈:「家で過(guò)ごす時(shí)間を特別な大切なものにしたい」というニーズはここ數(shù)年ですごく増えていると感じます。奇しくも新型コロナウイルス感染癥の拡大により、休日は外に出かけるよりも、家でゆったり過(guò)ごす生活にシフトし、「家にいながら外をどれだけ多く取り込めるか」は、設(shè)計(jì)においてますます重要になってきそうですね。
手島:そのとおりだと思います。私が中庭をご提案することが多いのも、エクステリアと建築を一體にしてその価値を最大化したいからです。こちらは「とにかくプライバシーを確保したい」「防犯性を高めたい」というお客さまのご要望をふまえて、外からの視線は遮りながらも坪庭と中庭をインテリアに取り込んで奧行きを出した、「外に閉じ?內(nèi)に開(kāi)く」をコンセプトとした事例です。

手島:玄関に入り、家族が集まるリビングまでのわずかな時(shí)間で、坪庭→中庭と景色が移ろい、「家に帰ってきた」というワクワク感と気持ちの切り替えを演出します。中庭は眺めるだけでなく、バーベキューコンロを持ち出してご趣味のワインを楽しまれるなど、日常で活用されているご様子です。


手島:中庭のウッドデッキと、リビングの床材の色味を合わせることはもちろん、照明も「內(nèi)」と「外」をつなげる重要な要素です。①の寫(xiě)真では、リビングの壁を照らす間接照明が中庭の窓の上部に映り込んで空間をつなげています。また、②の寫(xiě)真では、下から照明を當(dāng)てた中庭の壁を意図的にリビングの窓に映り込ませることで、広がりが生まれています。
蘆刈:ガラスはインテリアを構(gòu)成する要素でありながら、外を映し出すエクステリアという考え方もできますね。
手島:そう思います。室內(nèi)と庭の照度を合わせることがポイントで、外の景色が映えて落ち著いた空間が演出できます。室內(nèi)が明るく庭が暗いと、家具や人物など室內(nèi)のあらゆるものがガラスに映り込んでしまいますから。照度を合わせても照明の位置によっては映り込みますが、これはあえて映り込ませることで空間を広げる手法です。

手島:こちらは私が設(shè)計(jì)した「徳山KRY展示場(chǎng)」です。前述のお客さまはこの展示場(chǎng)の設(shè)計(jì)思想にご共感いただきました。中庭に白い壁をたてて植栽の華奢なデザインを際立たせると同時(shí)に、光が差し込んだときに植栽の影が室內(nèi)に入り込み、空間をつなげる要素となっています。植栽は「手入れが大変」というご意見(jiàn)もありますが、このように実際に展示場(chǎng)でご體感いただくと、好意的にとらえていただけることは多いですね。
蘆刈:植栽をエクステリアに組み込むメリットはたくさんあるので、お客さまのライフスタイルや価値観に合わせて、柔軟にご提案していくことが大切ですね。
壁を建てて外部と遮った中庭のある住まい

手島:こちらも「外に閉じ?內(nèi)に開(kāi)く」の手法で、中庭を設(shè)けた事例です。前面道路の交通量が多いため壁を建てて視線を遮り、その壁に植栽の影が映し出されるように一本立ちのアオダモを數(shù)本寄せ植えしました。アオダモは繊細(xì)な枝ぶりが爽やかでシンボルツリーとしても人気の落葉樹(shù)です。その影をくぐってアプローチを進(jìn)んでいきます。

手島:せっかく大きな窓を取って庭を作っても、外からの視線が気になってカーテンを閉めっぱなしになってしまったらもったいないですよね。そこで、外部の視線を壁で遮った12帖ほどの中庭をご提案しました。幅広い用途で使うことが想定できたので、植栽は地植えにせず、自由にレイアウトができる鉢植えをおすすめしました。

また、「ホテルで過(guò)ごすような非日常的な空間」というお客さまのご要望があったので、中庭の周?chē)欷衰攻辚氓趣蛟O(shè)けて照明を配し、ライトアップして幻想的な雰囲気を演出しました。その分、リビングの照度は絞っていますが、中庭を明るめのグレーのタイル仕上げにしたことで光がバウンドし、ライトコートの役割を果たしています。
モミジの陰影が內(nèi)と外をつなぐ中庭のある住まい

手島:こちらも、中庭の光の演出が印象的なお宅です。4.5帖の中庭にモミジを植え、高い位置から照明を當(dāng)てて月明かりのような光を演出しています。

手島:廊下にはあえて照明を設(shè)置せず、中庭の明かりが照明がわりになっています。左側(cè)の玄関と中庭はモルタル仕上げで同じ高さに揃えることで、廊下がブリッジ(橋)のように見(jiàn)える仕掛けです。紅葉の影が廊下に映し出されて、外の景色を取り込んでいます。
蘆刈:光や影のような「外」のものを、どのように內(nèi)に取り入れるかは私も常に大切にしているところです。我々ハウジングマイスターは內(nèi)(建物)と外(エクステリア)を分けて考えることはまずないですよね。
手島:仮に建物とエクステリアを別々に考えたら、ちぐはぐな設(shè)計(jì)になってしまうと思います。お客さまとの最初の打ち合わせは2時(shí)間くらい時(shí)間をかけてさまざまなことをヒアリングさせていただいたうえで、ご希望の暮らしに寄り添えるような敷地全體のプランをご提案していきます。お客さまも建物とエクステリアが一體となったトータルな家づくりをお任せいただくことが多いです。
蘆刈:建物とエクステリアの境界を感じさせない設(shè)計(jì)は我々が特に大切にしている部分ですね。
後編に続く
※掲載されている実例寫(xiě)真の外観や仕様?shù)趣摔膜蓼筏皮稀⒎蟮亍⒅苻x環(huán)境等の諸條件や地域の條例、その他諸事情により、採(cǎi)用できない場(chǎng)合もございます。










