地獄の釜とおばあさんの逸話の殘る「第83番 神毫山 大寶院 一宮寺」
- 更新日:2017年10月24日
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大寶年間(701〜703)に義淵僧上が法相宗に屬した大寶寺として開基され、
諸國に一宮が建立されたとき、行基によって堂塔を修復。
讃岐國一宮?田村神社の第一別當職となり一宮寺と改稱。
大同年間(806〜810)に弘法大師が逗留し、聖観世音菩薩を本尊として
真言宗に改められました。
その後、長宗我部氏の兵火によって堂塔は焼失し、延寶7年(1679)に
高松藩主?松平頼重によって再建され、田村神社別當職を解かれて
今の姿になったそうです。
山門の仁王立像は運慶の末裔である赤尾右京の作。
風格のある本堂、先祖供養?家內安全を祈願した吊り燈籠が天井一面に
奉納されれた大師堂、孝霊天皇?百襲姫命?五十狹芹彥命の供養塔
とも伝えられる一宮御陵など、古剎ならではの見どころがあります。
一宮寺には“地獄の釜の言い伝えが殘る薬師如來祠があります。
昔むかしのこと。
「この寺には地獄の釜の煮えたぎる音が聞こえる祠があって、
悪いことばかりしている人が頭を入れると抜けなくなる」という話を
近所の人から聞いた意地悪で病気がちなおばあさんが、
「そんなはずはないだろう」と頭を入れてみたところ、たちまち扉が閉まり、
地の底からゴーッという音が聞こえてきました。
おばあさんが頭を抜こうとどんなに力を込めても抜けず、
「許してください、もう意地悪はしません」と涙ながらに何度も頼むと扉が開き、
頭がすっと抜けました。
おばあさんは改心し、それからは病気もすっかり良くなり、
近所の人と仲良く暮らしました。
境內の大きな楠の下にはベンチが置かれ、
いまでも地域の人たちのコミュニケーションノバとして親しまれています。
※寫真使用料及びロイヤリティフリー素材寫真を使用。
引用先サイトは、香川県観光協會公式サイト うどん県旅ネット
品名:一宮寺、をダウンロード使用。
ロイヤルシティ佐田岬リゾートまで約228km(車で約3時間20分)










