農村の暮らしの中に息づいていた娯楽を楽しむ「農村舞臺」
- 更新日:2018年06月28日
- カテゴリ:周辺情報
全國各地の農山漁村の神社の境內等には、歌舞伎や人形浄瑠璃、
芝居などさまざまな蕓能が演じられた農村舞臺がたくさん
殘されています。
中でも徳島県は全國有數の農村舞臺の寶庫です。
全國的には歌舞伎を演じていた舞臺がほとんどだそうですが、
徳島県は人形芝居を主に演じ、全國の人形芝居用の舞臺の約97%が
集中しているそうです。
人形浄瑠璃は16世紀末に淡路で誕生したといわれています。
1615年に淡路を加増された阿波藩主 初代蜂須賀公が人形浄瑠璃を
奨勵したことから、阿波に人形浄瑠璃が広まり、幕末期には各地に
農村舞臺がつくられ始めました。
明治時代の最盛期には70以上の人形座があり、村落ごとに舞臺が
あったそうです。
その後、映畫の登場や戦爭などで急激に衰退していきましたが、
民俗文化財として見直されるようになり、農村舞臺での上演も復活し、
多くの人が楽しんでいます。
浄瑠璃語りが座る太夫座のついた舞臺には、ふすま絵を操って42景の
舞臺背景を展開したり、船底舞臺に転換するカラクリ機構などがある
立派なもの。
今では使われなくなってしまったものもありますが、現存する舞臺も
たくさんあり、定期的に人形浄瑠璃の上演が行われています。
自然に囲まれた野外の舞臺で見る人形浄瑠璃は“人の暮らしに近い”
というか、劇場の上演とは違った魅力を感じることができます。
人形や舞臺の意匠、ストーリーなどを楽しめるのはもちろんですが、
娯楽の少なかった時代、村人たちがどれほど人形浄瑠璃を楽しみに
していたのか、家族や友人たちとどんな風に楽しんでいたのかなど、
想像しながら観るのも興味深いものがありますね。
※寫真使用料及びロイヤリティフリー素材寫真を使用。
引用先サイトは、徳島県観光情報サイト 阿波ナビ
品名:農村舞臺、をダウンロード使用。
ロイヤルシティ佐田岬リゾートから約285㎞(車で約4時間26分)