豊後水道の釣り　続編～その１

前號からの続きですが、まず、殘念なお知らせでございます。

杵築の母なる八坂川の作り出した守江灣の干潟の春の風物詩、

『潮干狩り』が、今年2016年も、中止ということです

落語の『花見の敵討ち』に出てくる「盲亀の浮木、

優曇華（うどんげ）の花、ここで遭ったが百年目???」

ゆうのがありますが、めったに出會うことがない例えに使われる浮木

が、このところの異常気象の豪雨で、目の悪くない亀ですら、

避けて泳ぐのが無理なほど流れ著き、干潟に堆積し、分解が遅れ、

酸欠狀態で稚貝の生育が悪くなっているといったデスパイラル

なのですね

自然の治癒力を超えているワケで、場合によっては、重機による減殺

撤去作業も必要かもしれません。

杵築リゾートでも、10數年前、膨大な漂著木が、前の浜に堆積した

ことがあって、安全と景観を護るため、重機を入れたことも

ありました。

天然記念物のカブトガニやアオギスの干潟を積極的打開策で

守ってやるのも人の務めかと思いまする


 

半夜の太刀魚です

前號の未明のブリ釣りから、とっとと帰りまして、夕方５時出船の

太刀魚釣りに備えます。

プロ野球でも最近はめったにないダブルヘッダーでした

太刀魚テンヤ仕掛けで、付け餌は、佐伯のブリと同じサンマの

切り身です。

塩漬けが身持ちがよいようですが、人的加工品よりは、

生のほうが良さそうで、杵築のダイレックスで４尾、購入。

３枚に下ろし、やや長めに片身を３～４切れに取ります。

速攻冷凍保存して、準備完了。しばし、仮眠！ってムリで～す。

貴丸サンで、大野川河口域まで南下します。

同船は、Ｈ先生にＳ師匠と、春のホゴ釣りのとき乗り合わせた

アンちゃんです。

太刀魚テンヤ釣りは、蛍光処理のさかなのスケルトンみたいな背中の

棘に、サンマの切り身を乗っけて、細い針金でぐるぐる巻きつけ、

底から、?it’s automatic…　に巻き上げて行きます。

太刀魚がウマそすなあで、ガブっとくる、とテンヤの下部についている

ダブルフックが、グサっと刺さるゆうやりかたですね。

Ｓ師匠もイリコも、鯛ラバで使用したロッドとリールで対応して

います。

貴さんセンチョーのポイント選びは正しいので、よくヒットするの

ですが、なにしろ型が??。

途中、釣り仲間のＹ様から電話あり。「よお、くるけどねえ。

魚捌き名人のＹさんでも、どんなに頑張っても２枚にしか

下ろせないもんね。細い、短い、薄い　の３拍子揃ってるわあ！」

と答えるしかありませんでした

　◆Ｓ師匠、「こんなんで、今日イチゆうのんはなあ！？」です。


センチョーも頑張って自らも竿出し、ぼちぼちサイズもたまに

くるのですが、目指すドラゴン級には、遠く及びません。

「師匠！申し訳ありません。この時期は、深場の晝タチを選択

すべきでした。殘念！」

Ｓ師匠は、その後、鯛ラバと、晝太刀にも挑戦、「鯛も、太刀も、

アタりは遠いけど、ぼちぼちサイズやったでヨ！」とのこと

でした。

師匠のぼちぼちは、イリコのどでかっ！ですので、推して知るべし

なのでございます。

次回に続く

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（平成27年10月撮影）