第20番札所 霊鷲山 寶珠院 鶴林寺
- 更新日:2016年06月06日
- カテゴリ:歴史
前評判どおりの急勾配を登りきった先に見える仁王門に、常以上のありがたさを感じるのも當然のことかもしれません。
延暦17年(798年)に開基された鶴林寺には、その名の通り鶴の伝説が殘っています。

弘法大師が修行中に霊雲(yún)がたなびいてきて、雌雄二羽の白鶴に守られた金色に輝く地蔵菩薩が杉の梢に降臨。
大師はすぐにその姿を霊木に彫刻。
その胸の部分に小さな黃金の地蔵菩薩を納めて本尊とし、寺名を鶴林寺にしたと伝えられています。
本堂の両脇と仁王門はそれぞれ一対の白鶴が立っていて、本尊の地蔵菩薩を守護しているかのよう。
白鶴に守られながら地蔵菩薩が降臨したという杉の木は今でも本堂左手にあります。

標高570メートルに位置する寺の境內(nèi)には階層ごとに和洋?唐様と異なった建築手法によって建てられた江戸末期における代表的な建築物でもある三重塔や、地蔵尊と大師の像を納めた六角地蔵堂、護摩堂などがあり、荘厳な雰囲気です。
平城天皇、嵯峨天皇、淳和天皇などの歴代天皇が帰依し、源頼朝?義経、蜂須賀家政などの武將からの信仰も篤かったそうです。

所在地:徳島県勝浦郡勝浦町生名鷲ヶ尾14
分譲地から約258km(車で約3時間)
※寫真は平成27年10月撮影







