【冬】真冬の農業倉庫で伝統蕓能

箱館戦爭の際に防備のために急造されたとりで「四稜郭」の近くにある農園にて、毎年恒例の「新春打ち鳴らし」という催しが開かれました。

普段はトラックやトラクターといった農業機械などを収納している農業倉庫を會場に、伝統蕓能などを上演する和やかなおまつりです。
 

會場の中には紅白幕と大漁旗が掲げられ、時代劇に出てくる芝居小屋風。
ちょっと上を見ると農作物を出荷するための段ボール箱が置いてあったりしますが、そんなところも逆に手作り感があふれていて楽しい雰囲気。

最初に登場したのは、函館を拠點に全國と海外で演奏活動をしている「ひのき屋」の皆さん。和太鼓や篠笛などを用いたオリジナルの楽曲で楽しませてくれます。
 

三味線のお師匠さんの一門は、津軽民謡の朗々とした歌聲や津軽じょんがら節の曲弾きを披露。

若いお弟子さんもお師匠さんと寸分違わぬ早さで弦を弾いており、観客から拍手が沸き起こりました。

日本の伝統が確実に継承されている姿を見ると、うれしい気持ちになりますね。
 

巖手県の蕓能「滑田鬼剣舞(なめしだおにけんばい)」を北海道で継承する「北海道滑田鬼剣舞愛好會」の皆さんは、鬼の面を著けて剣や扇子を手に舞う、演技の良い踴りを見せてくれました。
 

生演奏による獅子舞も登場。眠っている獅子にひょっとこがいたずらを仕掛け、そのたびに噛みつかれそうになるというユーモラスな場面を上演し、大いに笑わせてくれました。

上記寫真は當分譲地から約47km、
函館市陣川町で平成25年1月撮影。


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