四國にいると、四國八十八ヶ所を巡るお遍路さんの姿をよく見かけます。

最近、特に歩き遍路をする人が増えているそうで、
昔ながらのお接待を受けながら、「同行二人」の長旅を続けます。

　四國八十八ヶ所は衛門三郎の贖罪の旅から始まったと伝えられていますが、
そのスタートとなる第一番の寺が徳島県鳴門市にある霊山寺です。

　
“発願の寺”とも呼ばれるだけあって、白衣に菅笠、
金剛杖を持ったお遍路さんでいつも賑わっています。

もちろん観光目的で來られる多くいらっしゃいますし、
美しい仏教美術は見どころ満載です。

　
　立派な仁王門をくぐると錦鯉が泳ぐ大きな泉水池を中心に、
大師堂、多寶塔、本堂が立ち並び、お香の煙がたなびく荘厳な雰囲気の中、
巡拝者が熱心にお経を唱えながら祈願する姿が印象的です。

　
　また、境內にある観音像は男女の縁結びだけでなく、
友人や仕事などのさまざまな縁を結んでくれるご利益があるということで
「縁結び観音」として大切にされているそうです。

　第一番札所ということでここが巡禮の本部となっていて、
お遍路さんに必要な用具を全て揃えることができます。
“癒しの旅”として注目されている八十八ヵ所巡り、
歩き遍路はなかなか大変ですが、週末のドライブがてらに始めてみたいですね。

 

徳島県鳴門市“霊山寺”

ロイヤルシティ佐田岬リゾートより約260㎞　車で約4時間

※寫真は2009.11撮影