黃色い可憐な花が寒さの訪れを告げる「ツワブキ」
- 更新日:2009年12月11日
- カテゴリ:四季だより
日本一細長い半島の佐田岬は海流の影響で一年を通して比較的暖かい気候で、溫暖性や亜熱帯性の花を見ることができます。
とはいえ、さすがに12月にもなると野山の草木も瑞々しさを失い、花の姿も見られなくなってきます。
そんな秋から冬にかけ、佐田岬を彩るのが黃色いツワブキの花なのです。
(寫真撮影 平成21年11月)
漢字で「石蕗」または、「艶蕗」「艶葉蕗」と書いたりしますが、蕗によく似た形で艶のある葉っぱを持っています。
この辺りでは単に“ツワ”呼んだりしています。
常緑性で50cmくらいの草丈で、葉の間を抜けて伸びた花莖の先に直徑5cmくらいの黃色い花を房狀に付け、しばしば群生しているところを見かけます。
冬枯れて色彩を失った風景に一面に咲く花は一見の価値があります。
ちなみに伊方町はツワブキを町の花に制定しています。
真っ青な空と海の色にツワブキの黃色い花はよく映え、とても美しいものです。
もう一つ、ツワブキには鑑賞する以外にも“食べる”楽しみ方があります。
山菜として、冬から春は若葉を塩茹でにすると美味しくいただけますし、キャラブキの佃煮はツワブキが原料です。
伊方町では味噌漬けにしたものを特産品として道の駅などで販売しています。
ただ、無造作に咲いているようなツワブキも実は栽培していたりするので
むやみに採取しないようお気をつけください。
