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楽々ラック、モノラック?

佐田岬半島のいたるところで小型のジェットコースターとそのレールのようなものを見ることができます。
地元の人に話を聞いてみると．．．
知らないのかとあきれられ、詳しく教えてくれました。
“モノラック”という名前だそうですが、皆さんはご存知でしょうか？

ＴＶコマーシャルまでしていたそうで、モノラックのテーマソングまで教えてくれました。
　　　　　　　　　　　～　楽々ラック、モノラック?　～

みかん農(nóng)家には欠かせない、集荷?運搬の必須アイテム。斜面の果樹畑で大活躍の運搬手段。

急斜面を一本のレールに沿って上り下りする、小さな貨物列車のようなもので、みかんをいっぱいに入れたキャリ（みかん農(nóng)家では一般的な言葉のようで、決まった大きさのコンテナ）を積んで動く働き者。

実際、モノラックがなければ、摘み取ったみかんを、車道近くに作られた集積場に運ぶのは、恐ろしく大変なことなのです。

佐田岬半島にあるみかん畑は斜めも斜め、斜角度45°はあろうかという急斜面に設置されている場所もあります。それこそ「おむすびころりん」ではないですが、手からこぼれ落ちたみかんは、斜面下の海辺までノンストプ狀態(tài)…。

そんな環(huán)境に絶大な威力を発するのが「モノラック」なのです。

みかんキャリを運搬するだけでなく、道具の運搬、斜面上部で働く人たちへの、お茶やお菓子の差し入れなどにも大活躍！

子どもの頃に伝令役としてキャリに乗り、上の畑で働く人たちへ作業(yè)の指示を伝えるのが楽しくて仕方がなかったという話も聞きました。

遊園地のジェットコースターに乗る前に、モノラックの楽しさの洗禮を受けるのが、実は愛媛のみかん農(nóng)家の子どもだったそうです。

ホントは荷物の運搬用だから人が乗るのはダメなんですが、楽しそうですよね。

メロディーラインからちょっと舊道に入ると、
レールの上に犬小屋のような形をしたスチールのドームをあちらこちらに見ることができます。

これ、モノラックの機関部分のカバーです。

それと一緒に、道幅40cmくらいしかないみかん畑道も。

モノラックがなかった時代、獣道のようなみかん畑道を収穫したみかんを運搬した大変さから考えれば、技術の進歩には感服します。

「楽々ラック、モノラック?」のCMをテレビで観ることはなくなっても、モノラックは佐田岬半島で今も変わらず活躍中です。

(寫真はすべて平成21年7月撮影)

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