まるでマッチ箱の様だ“そうな。坊っちゃん列車
- 更新日:2009年07月17日
- カテゴリ:周辺情報
「乗り込んで見るとまるでマッチ箱の様な汽車だ」と稱した松山の蒸気機関車。
明治の頃、松山市民の足として大活躍をしたこの汽車が復元され、現在松山市內を走っています。 (松山市は分譲地より約84kmです。)
復元された“坊っちゃん列車”が運行し始めたのは2001年。
松山には、何とも可愛くてレトロな電車が走る姿を見て「風情があるなあ」と思っていたのですが、なかなか乗る機會もなく…。なんと恥ずかしながら先日やっと、初めて“坊っちゃん列車”に乗ってみることと相成りました。
たまたま所用で道後を訪れ、松山市駅まで移動することに。
そして、偶然“坊っちゃん列車”の発車が5分後と知り、「せっかくだし、この機會を逃したら次のチャンスは何年後になってしまうかも!?」と、今さらながらのチャレンジです。
今現在、松山市內を走る電車はオレンジと白を基調とした舊型と新型の箱形です。
坊っちゃん列車は濃い緑の車體に赤いラインがアクセントを効かせた蒸気機関車と客車。
乗務員の制服もレトロで雰囲気はなかなかいい。
乗り込んでみると思ったより狹い車內ですが、何だかピンと背筋が伸びるような気品があって…
つり革のかわりに天井には
2本の金屬棒が渡されていました。
2本の金屬棒が渡されていました。
天井の燈りも電球1つのシンプルなものですが、ちょっと小灑落た雰囲気で。
通常の市內電車と違って、決まった駅にしか停車しないためか、乗客はほとんど観光客だったこともあり、思いもかけない“小旅行”気分が味わえました。路面電車は何度も乗ったことがあるのですが、坊っちゃん列車は全く別もののような気がします。
市駅に到著し、ふと重要なことに気がつきました。
「あれ、そう言えば普通の電車は前後に運転席があるから方向転換しなくてもいいけど、坊っちゃん列車は機関車が前じゃないといけないのにどうするんだろう??」
はい、その疑問はすぐさま解決されました。
今まで知りませんでした。
人々が見守る中(みんなこの作業を知っていて見學していたらしく思います)、機関車は向きを変え、改めて後部に客車を繋いで次の乗客を受け入れていました…
ちょっと贅沢な気分にさせてくれた“坊っちゃん列車”の旅。
案外近くにある面白いものを見逃していたんだなぁ、と思う一日でした。
(寫真はすべて平成21年5月撮影)















