バンカン、というものをご存知ですか?
- 更新日:2009年06月25日
- カテゴリ:暮らし方
言わずと知れた柑橘王國「愛媛」。
“コタツにみかん”に代表される溫州みかんを始め、あらゆる柑橘の産地です。
品種改良も進み、今では愛媛県人でも追いつかないスピードで新しい柑橘が次々と登場しています。
伊予柑、八朔、デコポン、清美、はるみ、せとか、なつみ、セミノール…
甘味や酸味、香り、果肉の色、食感、皮の厚さ薄さ、それぞれ違いがあり、季節ごとに旬を迎える柑橘をいただきながら柑橘王國に住む幸せを噛みしめています。
とはいえ全ての種類の味と名前が一致するほど詳しくはないのです(笑)
ところで「バンカン」という柑橘をご存知でしょうか?
見た目も味もグレープフルーツによく似ているのですが、グレープフルーツより爽やかな甘みがあり、グレープフルーツより柔らかくてほんのりした苦みが絶妙のバランスで上品な味わい。
しかも、柑橘類が品薄になる春から夏に向けて旬を迎えるありがたい品種なのです。
挽柑は、なんと15ヶ月近く、1年以上も木にぶら下がったままの超オクテ。
ですから黃色く色付いて収穫を待つ実と、新しく咲く花が同時に木に付いているという不思議な現象が見られる変わり種なんだそう。
「この素晴らしい味は長期熟成の賜物なのかぁ」
なんて納得したり(笑)
お値段の方もピンからキリまでで、おいしいのは樹齢30年以上の木から収穫される果実だそうです。農家産直のお手頃価格のものから、大手デパートで一個1,000円近くするものも(!)
何はともあれ、最近の一番お気に入りの柑橘です。
オレンジジュースほど甘くなく、グレープフルーツジュースより遙かに後口がよく、一口飲んだだけで爽やかな香りがいつまでも口の中に殘ります。
早く生産量が増え、どこでもすぐ手に入るようになればいいなあ、と密かに願っている毎日なのです。道の駅や産直市などで見つけたら、即買いしてしまいそうです。
(寫真はすべて平成21年5月撮影)
