奈良時代 國分け 【 大隅國 】配流の謎
- 更新日:2018年07月12日
- カテゴリ:歴史
奈良時代の官僚:和気 清麻呂さまシリーズを お送りしております。
誠実な人柄は、生誕地の岡山は勿論、九州の北と南でも崇敬を受けました。
明治時代に入ると、歴代の
朝臣?忠臣にスポットライト
が當たります。
清麻呂さまも、皇室の存続を守り抜いた
皇臣
として大評価されました。
「宇佐八幡宮神託事件」が 歴史教科書に載るし、
10円札の肖像モデルにもなりました。

和気 清麻呂公 立像 (皇居前)
明治時代の10円札(多分寫し??)
霧島の和気神社の守護獣:白イノシシ和気ちゃんハウスで展示されてたのをパチリ。
奈良時代の官僚シリーズ 2017年 6月 6日投稿の「10円札」見本は、手書きでした。
ロイヤルシティ霧島妙見臺から約 5.5km (2018年 4月 撮影)
ロイヤルシティ別府灣杵築リゾートから約333km
下の寫真は、 和気公園 藤まつり お知らせの 幟や 看板などです。
チリメンは、この幟を見て、清麻呂さまの大隅配流を知ったのでした。

2017年 6月から 奈良時代の官僚シリーズの掲載を始めました。
検索したお客様が、霧島の和気神社の話題に感動し、參拝に訪れているのでしょうか?
2018年 4月に設置された 道案內の幟も看板も數が多く 賑やかだし、神社の境內には、
「10円札」が展示されるし、和気ちゃんハウスも改裝されて綺麗になってましたがよ~

「和気ちゃん」表札入りの守護獣ハウス??かなり神格化された模様??🐗??
和気公園の第15回藤まつり 「 藤 棚 」の寫真 一部(2018年 5月撮影)

※ ロイヤルシティ霧島妙見臺から和気神社/和気公園まで 約 5.5km
ロイヤルシティ別府灣杵築リゾートから約333km
宇佐八幡宮神託事件を解決した功労者なのに、
清麻呂さまは官僚の職を解かれ、大隅國へ配流と なりました。
大隅國は、隅州とも呼ばれ、
奈良の平城京から一番遠~い奧の隅み~っこの令制國で、格付けも「遠國」
薩摩と大隅そして日向
鹿児島県と宮崎県の九州南部は、太古では日向國(日州)と呼ばれ、
ヤマト王権に反発する隼人族が多く住んでいました。
(隼人族 ⇒ 日本神話では熊襲族 噌󠄀 の國 = 狗奴國?説あり)
JR 隼人駅 
※ 寫真右側の「渦巻き模様」は、隼人族が使用したとされる盾の絵柄デザイン。
敵の目を惑わす為の図柄で、かなり南方系の雰囲気が漂うデザインですね。
隼人駅看板の右の「丸に十の字」は、薩摩藩:島津家の家紋っすね。
九州限定のななつ星の豪華列車も停まる駅です。
ロイヤルシティ霧島妙見臺から約 9.2 km (2018年 4月 撮影)
ロイヤルシティ別府灣杵築リゾートから約337km
中央集権を目論むヤマト王権は、唐の制度を模倣した律令を連発発布。
王権は、
太古の國々を小さな令制國に國分けして、地方豪族の弱體化を狙います。
令制國に國府(府中)を置き、直轄の國司を派遣し地方行政を強行しました。
また王権は仏教を奨勵し、
その宗教観で、公地公民の律令概念を浸透させ、人心掌握を試みます。
令制國には國分寺?國分尼寺を建立させ、王権の権威高揚を図りました。
なかでも、
大和の國分寺:東大寺の大仏さま開眼式は、國際的なイベントでした。
唐から鑑真和尚を招いた唐招提寺では、多くの門徒が仏教を學びました。
また、
大分の國東半島では、宇佐八幡宮を豊前一之宮として、
神仏習合の「六郷満山」が開花しました。 満山開花1300年超。
太古の日向國(日州)も、
隼人族の弱體を狙うヤマト王権が、三國に國分けをしました。
西暦 702年 日向國から分割されて、唱更國(後に薩摩國)
西暦 713年 更に日向國が分割され、大隅國が國分け
清麻呂さまが、大隅國に配流されたのが西暦 769年。
西暦 720年に起きた 隼人の亂で、大隅國は疲弊し混沌としていました。
清麻呂さまの配流先が、大隅國だったのは、
天皇になれなかった 法皇:弓削 道鏡の仕返しです。
反ヤマト王権の危険地域で、戦亂で荒廃した遠國が選ばれたのでした。

隼人塚
隼人の亂で亡くなった人々を弔う慰霊の塔塚 平安時代末期 西暦1142年頃の作とされる
四方を四天王が、隼人塚を お守りしています。
ロイヤルシティ霧島妙見臺から約 10km (2018年 4月 撮影)
ロイヤルシティ別府灣杵築リゾートから約338km
< チリメン 脫線 >
ヤマト王権が國分けした令制國は、一時69國(州)に及びました。
倭國全體を表すのに『六十余州』と呼び、國の內外で列強性を強調します。
まるで連邦國家~合衆國みたい。
United Stay of Wa = 倭合州國 ( わ の がっしゅう こく)
令制國の名殘で、
日本全県の各代表が集まるイベントは、『全國大會』で良いのかな。
「出身地の お國自慢は何?」と、今でもギリ通用しそうだし、
人が住む日本各地の言い回しは、「日本全國 津々浦々」だもんね。
実績ランキングによるエリート選抜のイベントなら、『全日本大會』で、
地球上の國と地域代表が集まるイベントは『世界大會』で良い訳ですね。
サッカーの試合で、もし日本の歴史のなかで、
『廃藩置県』が無かったら、各藩ごとに『殿さま杯』があったかも??
各藩の選手が皆、サムライ ブルーの青い試合著を所望するので、
家紋付きの小さな旗を背中に付けて戦わなくてはならなかったとか??
各藩の蹴球代表が目指す日本一の優勝タイトルは、『將軍杯』?
いや、やっぱり、『天皇杯』!
もしも、もし日本で六十余州が殘ったままで、
サッカー日本一を決める 全州大會を開催するならば、
各州をAからHまでの8組に、各組8チームで リーグ戦を行い、
各組の勝ち點上位2位までの 16チームが、決勝トーナメントに進出。
な~んて。
2018年 サッカー W杯 ロシア大會 日本代表 Best 16 お疲れ様でした。
次回は、隼人族の大隅國に 豊前の秦一族が移住?
大隅國 へ配流の謎 その弐 をお送りします。
文責: チリメン
「間違ってたら、ごめんなさい」
では最後に、霧島の和気神社の境內に在る
坂本 龍馬 と お龍の 日本初「新婚旅行の地」石碑を見て頂きます。

※ 江戸時代末期の新婚旅行ですので、霧島の和気神社は未だ建っておりません。
直ぐ近くの犬飼の滝には、夫婦でお立ち寄りして頂きました。
しかし、流石! 龍馬さま! カッコいい!
刀を攜え、肩で風を切り、颯爽と先導して歩いています。
素敵ぃ!
かたやチリメン夫婦なら、先頭を歩くのは 常に大股歩きのカミさんで、
夫は目的地を知らないまま、荷物を攜え、肩で息しながら、後追い歩きしています。
あっ、髪を束ねる毛も無かった???後ろ髪を引かれる思い???![]()








