きつきの生き物★
- 更新日:2009年06月22日
- カテゴリ:四季だより

(2006年11月撮影)
分類 節足動物門 鋏角亜門 節口網 カブトガニ目 同科 同屬 カブトガニ種
生態
海底で靜かに暮らし、干潟にもぐりこむ恥ずかしがりやのハニカミ種です。
産卵期6月の干潮時なら、戀人捜しで焦っている彼らに遭遇できるかも????
ひきごもりがちな彼らでも、気分次第で甲羅を下に背面泳ぎをするそうです。
背泳ぎは意識している訳でなく、単に甲羅が重たいからだと思われます。
尾で舵取りし短い手足を高速回転しますが、スピードが遅いのが難點です。
傍目からは、溺れているとしか見えないそうです。
裏から見ると、エイリアンの幼生にみえます。
集団で人を襲うことはありませんが、肉食です。
口は腹側中央にあり、餌はゴカイやアサリなどです。
目は甲羅前方に2個の単眼を持っています。
良く見えないけど、意中の戀人を捜すイージス並みの眼力を備えています。
好きになったら例え海亀でも、オスは一途に放しません。
種が2億年以上も保てる理由が、ここにあります!勉強になります。
卵は3ミリ~成體は約70センチ。 脫皮は15~20回とも言われています。
大昔から生きている割には、彼らの生態が解っておりません。
分布
九州では、伊萬里灣、博多灣、豊前海、そして杵築の守江灣などの干潟。
杵築市役所の玄関前モニュメントで、ペアを見ることが出來ます。
また、市の下水マンホール蓋で、単體の姿を見ることが出來ます。

(2009年4月撮影)

(2009年4月撮影)
祖先古生代カンブリア紀の三葉蟲が元です。
5億年前オルドヴィス紀のアグラビスが直接の祖先です。
孵化直後の幼生は、絶滅した三葉蟲そのものと言われています。
進化
アグラビスが進化する過程で、カブトガニ系と海サソリ系に分かれました。
進化過程の化石の多くは、歐州の地層からも沢山見つかっています。
腰のトゲトゲ數しか見分けが解りませんが、現在4種類が生息しています。
日本のカブトガニ、東シナ海のマルオとミナミカブトガニ、アメリカカブトガニ。
脫線
進化過程で海サソリから陸に上がったものは、サソリやクモになりました。
だから、カブトガニとクモは同じ祖先の遠~い親戚となります。
分類上、節足動物門 鋏角亜門までは同じです。
名前はカニでも、甲殻亜門であるエビやカニとは親戚ではありませんでした。
よって、カブトガニを食べても、身が無くマズイと推測されています。
クモを食べたことがある方は、ご連絡ください。
ただし、クモの味では採用不可となります。
勿論、天然記念物のカブトガニを食べたら罰せられます。大切にしましょう~
食べなくても捕まえたら罰せられます。ご注意ください。保護しましょう~
漁師さんも魚網に掛かったら、外して海に放流しています。
地球のみんなが、彼らを保護するように努めましょう~
2億年後の彼らの進化を見たいものです。果たして同じかも~多分~
文責:チリメン(間違っていたらゴメンナサイ)