地元では”大日さん”の名で親しまれる第42番札所「仏木寺」
- 更新日:2009年11月26日
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四國八十八ヶ所第42番札所の仏木寺(分譲地から約58.7km)は地元では"大日さん"の名で親しまれています。
山門をくぐって石段を上ると、右手に一際目につく珍しい茅葺きの鐘樓があり、さらに一段と高い境內に本堂、その右に大師堂が並んでいます。
四國霊場で茅葺き屋根の鐘樓があるのはここだけだそうです。
緑におおわれる本堂は吉田藩主伊達公の建立と伝えられる堂々たる建物です。
縁起によれば…
“大同2年(807)この地を訪れた弘法大師は牛をひいている老人に會い、勧められるままその牛に乗りました。近くの楠の大木の下にさしかかると、大師が唐にいる時、有縁の地にとどまるよう願いを込めて東へ向けて投げた寶珠がその木に掛っていました。大師はこの地こそ伝法の霊地と感ぜられ、その楠で大日如來像を刻み、層間に寶珠を納めました。そして平城天皇の勅願寺として堂宇を建立し、この大日如來を本尊として一環の寶珠が縁で建てたところから山號を一環山。楠の大木で本尊を刻んだので寺號を仏木寺と號して第42 番の霊場に定められました。”
ということです。
その後、ご本尊は近郷の農民達から牛馬の守り仏として信仰をあつめていました。
農耕用の牛馬がなくなった現在では、そのお守りを買う人もほとんどなくなったそうですが、現在ではペットの供養や家畜の病封じにご利益があるとお參りする人が多いそうです。
六月の丑の日には「瓜封じ」の供養が行われます。
これは畑で取れたキュウリに人や家畜の病気を身代わりに封じ込め、代わりに川に流すという儀式で、南予一円から大勢の人が訪れるそうです。








