日本の伝統(tǒng)文化の一つとして受け継がれ、人々の生活に彩りを添えてきた生け花。
そもそもの定義や暮らしに取り入れる方法を、古流松藤會家元の池田理英先生に伺いました。
![生け花あれこれ[カキツバタ]花と葉を別々に剣山に挿すカキツバタの生花には、花の高低や葉の組み方が違う、四季それぞれの生け方があります。花は咲くと1~2日で萎れるので、來客などで飾る時はその日に咲くように調(diào)整すると美しい姿で飾れます。[お手入れのPOINT]半日から1日おきに水の量を確認(rèn)し適宜足し水を [お手入れのPOINT葉が黃色くなり垂れてきたら取り除きます]](images/column/img01.jpg)
フラワーアレンジメントに比べ、少し格式高いイメージのある生け花。最近は和風(fēng)のフラワーアレンジメントもあり、両者の境界はあいまいになってきています。私の考えでは、作品の中の余白を花で埋めるのがフラワーアレンジメントで、生け花は余白を生かすもの。枝一本や花一房の間にある余白、そして花を飾る空間と作品との均整の取れた間合いが、生け花の特徴の一つです。
日本では古來、植物は神聖なものとして大切に扱われました。例えば仏様へお供えとして捧げる時、花は住まいの中でも外に近く明るい場所に飾られました。後に住宅の発展に伴って床の間が現(xiàn)れ、そこに花を飾ったのが生け花の始まりです。本來生け花は家の中でも特別な部屋に飾るもの。おもてなしとして客室の床の間に花を飾ることで、特別な場を整えました。
生け花にはさまざまな様式があります。一個の花瓶の中に自然の景観や森羅萬象を表現(xiàn)する「立花」、3本の枝を中心に據(jù)え、人と自然の調(diào)和を表現(xiàn)する「生花」など伝統(tǒng)的なスタイルの他、近代以降は器や形の制約が無い「自由花」も登場。決まりが多くて難しそうなイメージがあるかもしれませんが、今や誰もが気軽に挑戦できるものになっています。ぜひ生け花のある暮らしを始めてみませんか。
生け花を始める人の多くが、その理由として癒やしを挙げます。花にはその美しさや香りで、人をリラックスさせる効果があると言われています。
この他にも、花を生ける行為には、さまざまな効果があると考えられます。例えば、決斷力の養(yǎng)成。莖や枝は一度切ってしまうと元には戻せないので、花材を十分生かすにはどこで切るのが適切なのか見極め決める力、決斷する力が磨かれます。また、一つ一つの花や枝をじっくり見つめる中で、仕上がりのイメージを膨らませながら形を作っていくため、観察力や想像力も育まれます。理想の完成形に近付く道筋を考え、順に実行していくことは段取り力の育成にもつながるでしょう。生けている最中は自然に意識が集中し、完成した時には、達(dá)成感を味わうことができます。
こうした効用の幅広さに注目し、ビジネスリーダーの中にも生け花をたしなむ方が多くいらっしゃいます。
かつて生け花は特別な場所に飾られるものであったため、不浄の場に生けることはタブーとされていました。しかし今ではそうした意味合いは薄れ、好きな場所に飾ることができます。
例えばシューズボックスの上。玄関の花は、外出時には元気をくれますし、帰宅時には溫かく迎えてくれます。來客のある時にはいつもより華やかに飾って、歓迎の気持ちを表現(xiàn)しましょう。お手洗いに飾る時は、香りの良い花を選ぶと芳香剤としても役立ちます。和室にはしっとりとした和の花材がよく似合いますが、あえて洋風(fēng)の花材を使いシックな花器や敷物と合わせて和モダンを演出するのも素敵です。子どもの好きな花を生けて本人の部屋に飾っておくと、會話が弾むかもしれませんよ。
生け花は家中どこに置いても空間を華やがせてくれるもの。ご自身の住環(huán)境や暮らしのシーンに合わせ、自由に取り入れてみてください。

バラ、ニューサイラン「細(xì)葉もの」と言われる葉(ニューサイラン)での生花に、家で飾ると華やかになるようにバラを取り合わせました。

ガーベラ可愛い洋花でも、伝統(tǒng)の花型である生花になります。ガーベラの莖には針金を入れられるので、曲げて形作ることができます。

ヒマワリ、カラテア、パニカム自由な表現(xiàn)の現(xiàn)代華。花の向きは橫を向いても後ろを向いてもOKです。お好みの花の表情、向きを探して自由に楽しんでください。
アドバイス
池田 理英先生(いけだ りえい)
伝統(tǒng)的な生花と、時代に合わせた現(xiàn)代華を基本とする「古流松藤會」の六世家元。家元の妹であった祖母の指導(dǎo)を幼少期より受けて育つ。古流松藤會の勉強を始めたのは高校時代。以降研究?努力を続け、2010年に松藤斎六世として家元を継承し四代目池田理英を襲名。(公財)日本いけばな蕓術(shù)協(xié)會理事。
取材協(xié)力:全國花き振興協(xié)議會
花産業(yè)6団體でつくる連合組織。農(nóng)林水産省が推進(jìn)する「くらしに花を取り入れる新需要創(chuàng)出事業(yè)」を?qū)g施し、新たな花文化の創(chuàng)出を目指して「Flower Friday※」の普及に取り組んでいる。
※Flower Fridayとは、週末に花や緑を飾ってリラックスした時間を楽しむための提案。
2019年4月現(xiàn)在の情報となります。













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