ロイヤルシティ佐田岬リゾートが広がる愛媛県の西端、佐田岬半島は、地図で見ると九州に近いことがよくわかります。半島の西側(cè)にある三崎港からは、大分?佐賀関港への定期フェリーが毎日就航しており、九州への日帰り旅行や週末の小旅行も気ままに楽しめます。また、海や森が近い半島の絶景を楽しめるサイクリングの聖地としても佐田岬半島は人気で、九州をはじめ全國の人々が訪れるエリアになりました。
その三崎港のそばにある観光案內(nèi)所『佐田岬はなはな』が2020年(令和2年)、伊方町の観光交流拠點(diǎn)施設(shè)としてリニューアルオープン。レンタサイクルを備えた観光案內(nèi)所としての機(jī)能は継続し、新たにレストランやカフェなどが加わり、佐田岬の魅力を存分に味わえるスポットへと生まれ変わりました。施設(shè)のデザインも、佐田岬の各地で見られる「石垣」がモチーフとなった岬獨(dú)特の雰囲気。宇和海と半島の眺めが広がる2階のレストラン『しらす食堂はなはな』では、新鮮な魚介料理が楽しめます。

きらめく海を眺めながら、ふたつの海の幸をほおばる

北は瀬戸內(nèi)海、南は宇和海とふたつの海に面する佐田岬は、潮の流れが早く、豊富なプランクトンに恵まれた、しらすの好漁場(chǎng)。とくに宇和海沿いの海岸には、黒潮の影響で生後2週間から1カ月ほど、いわしの稚魚たちがせき止められるといいます。『しらす食堂はなはな』でも、人気メニューのひとつが「釜揚(yáng)げ?生しらす2色丼」です。丼に山盛りになったしらすは、朝に水揚(yáng)げされたもの(※2月の禁漁期間は、急速冷凍されたものを使用)。甘くてふわふわの釜揚(yáng)げしらすと、わずかにほろ苦くプリプリとした食感の生しらすをたっぷり食べ比べできます。メニューは他にも、佐田岬で獲れる伊勢(shì)海老やズワイガニ、ハマチ、アジなど旬の魚介であふれる「大漁丼」をはじめ、鯛めし、刺身の盛り合わせなどバラエティ豊か。天ぷらやかき揚(yáng)げも鮮度がわかるおいしさです。
『しらす食堂はなはな』で料理人として腕を振るう、地元出身の松本拓海さんが「こんなにも多くの人が求めている味なのかと、最初は本當(dāng)に驚きました」と振り返るほど、新鮮な魚介が食卓に並ぶのは、佐田岬の人々にとって日常的なこと。1階『しらすパークはなはな』では、しらすの加工食品をはじめ、宇和海で水揚(yáng)げされた新鮮な魚介、柑橘類など、佐田岬のお土産が選べます。「釜揚(yáng)げしらすは、酢の物にも、溫かいご飯にも何にでも合います。生しらすはぜひ、そのまま食べてください」(松本さん)と、おすすめの食べ方を教えてくださいました。

(寫真上左)施設(shè)內(nèi)の各所には、佐田岬の名所や文化がインフォグラフィックで表現(xiàn)されている
(寫真上右)自家製の燻製を使ったサンドイッチやバーガーなどをテイクアウトできるカフェ『木と樹』
(寫真下)活き伊勢(shì)海老やアワビなど新鮮魚介をはじめ、栄養(yǎng)豊富な乾燥海藻、スイーツなど、佐田岬の幸を販売する1階『しらすパークはなはな』

積み重ねられた半島の物語に觸れる

『佐田岬はなはな』全體の運(yùn)営を擔(dān)う指定管理者は、しらす加工會(huì)社の朝日共販。かつて、人口250人ほどの海沿いの集落で、加工現(xiàn)場(chǎng)を見學(xué)できるしらす料理専門食堂を開店し、年間集客數(shù)4萬人という一大観光産業(yè)をつくり出しました。その経験から、地元の人も気づいていない地域の力があると認(rèn)識(shí)。農(nóng)家や商店に協(xié)力を募り、新しい『佐田岬はなはな』として再生しました。施設(shè)には『しらす食堂はなはな』をはじめ、自家製の燻製メニューが自慢のカフェ『木と樹』が常設(shè)するほか、地域の営みの歴史を紹介する『佐田岬ギャラリー』や、潮風(fēng)が心地よいテラス席やデッキ席なども設(shè)置。地元のみかん農(nóng)家やあわびの養(yǎng)殖業(yè)者らによる「マルシェ」も、不定期で行われる予定です。ちなみに施設(shè)名「はなはな」の「はな」とは「岬」のこと。佐田岬のことを、もっと知りたくなるスポットです。