森林ぐらし?ちょっとご提案
- 更新日:2009年12月25日
- カテゴリ:暮らし方
手つかずの自然を楽しむために!
全國の森林住宅地を歩くと、周囲の環境の素晴らしさに驚かされます。
この自然を楽しむために、五感を働かせるポイントをあげてみましょう。
視る歩く時は前方だけでなく足元や頭上を見たり、ピントを手前だけでなく時々奧にも合わせると、今まで気づかなかった物が見えてきます。時たま振り返ってみると新しい発見があるかもしれませんよ。
聞く鳥の聲、蟲の音、雨の音、風の音など、自然の中では多くの音がします。ソヨゴやヤマナラシなど、昔から名前がついた樹もあるように、風に吹かれた葉の音もそれぞれ違います。
また、靜かな林の中ではガッサガッサと大きな音の主が小さな鳥だった、なんてことも。
嗅ぐ花の香りはもちろんですが、葉に觸れると香りがするシソ科の仲間などもあります。
カツラの葉は紅葉し始めると觸れなくても甘く香ばしい香り(醤油煎餅やミルクティに例える人も)がします。少し離れていてもカツラがあるな、とわかるほどです。また、、針葉樹が多い場所や草原では香りも違い、天気によっても変わります。時には犬のように鼻をヒクヒクさせてみてはいかが。
▲カツラ(桂)の紅葉 カツラ科カツラ屬
北海道から九州の山地谷沿いに生育する落葉高木。雌雄別株。花は赤くハート型の葉が出る前に咲く。樹皮には縦に淺い割れ目が入る。株立ちすることが多く大木になる。黃葉した葉は香りがあるので抹香にした。名前の由來も「香出(カヅ)からと言われている。
味わう自然の幸の代表である山菜の他にも、果実を果実酒やジャムなどにして楽しむ事ができる物もあります。
でも、どこでも採取してはいけません。土地には持ち主がいるのですから。また、山菜などは採りつくして植物が枯れてしまわないように注意しましょう。
觸る自然の中には觸ってわかる事も多くあります。慣れると樹皮で區別できる樹木もあります。しかし、植物や昆蟲などには刺や毒を持つ物もあるので、むやみに觸らないようにしましょう。たとえば、ウルシやツタウルシは真っ赤な紅葉が目を引きますが、かぶれるので手を伸ばすのは禁物です。ハチや毛蟲なども注意しましょう。
▲ツタウルシ(蔦漆)の紅葉 ウルシ科ウルシ屬
雌雄別株。つるから気根を出し、他の樹木の幹をはい上がる。葉は3枚セットになりつく。かぶれる原因の成分がウルシの仲間の中でも強い。幼木の葉はツタに似ているので注意。名前はツタに似ているウルシから。
最後にもうひとつ。変化を感じる事も自然を楽しむためには重要です。例えば樹では、冬芽から葉が広がり紅葉し落葉する変化、つぼみから開花し果実が熟すまでの変化など、自然界は日々変化しています。
1本の樹を決めて時々見に行くのも楽しいですよ。
自然保護のルール『とっていいのは寫真だけ、殘していいのは足跡だけ』もお忘れなく!
※上記寫真はすべて平成21年10月撮影







