海幸探訪 ~山陰のあじさい寺『月照寺』~
- 更新日:2015年07月15日
- カテゴリ:探検
梅雨時(shí)期の楽しみといえばあじさい、ということで「山陰のあじさい寺」として有名な松江市の月照寺を訪れました。
月照寺には約3萬本のあじさいが植えられ、6月中旬から7月上旬にかけて見頃を迎え、この時(shí)期は多くの観光客で賑わうようです。この日も平日でしたが、観光バスが止まっていて、団體の観光客の姿も見られました。
あじさい寺の名に相応しく、境內(nèi)にはあじさいが咲き誇っています。
月照寺ではあじさいだけでなく、春には桜、秋には紅葉など1年を通して四季折々の花が楽しめるそうです。
月照寺は歴代松江藩主松平家の菩提寺で、徳川家康の孫にあたる初代藩主の直政(なおまさ)公から九代斉斎(なりよし)公までの9つのお墓があり、こちらも見所の一つです。
廟門の先にえるのは、境內(nèi)で一番大きな初代直政公のお墓。
こちらは江戸時(shí)代の代表的な茶人として知られる、七代不昧(ふまい)公のお墓。松江は茶処?菓子処として有名な都市で、市內(nèi)には不昧公が広めた茶の湯文化を受け継ぐ、老舗の和菓子屋が數(shù)多くあります。
月照寺の入り口には、不昧公も愛用したといわれる名水が湧き出ていて、今でも茶の湯に使われています。
各藩主の廟門には見事な彫刻が施されていて、こちらも見応えがあります。こちらはブドウの透し彫りと竜が見事な七代不昧公の廟門。
仁王が施された六代宗衍(むねのぶ)公の廟門。
こちらは小泉八雲(yún)の怪談にも登場(chǎng)する大亀像。
宗衍公の長(zhǎng)壽を願(yuàn)い、息子の不昧公により作られたものです。
ところがこの大亀、夜な夜な城下にやってきては大暴れし、人を食べてしまいます。困った住職は大亀に説法をします。すると、大亀は「わたしにもこの奇行を止めることができません。どうか助けてください」と涙を流しながら住職にお願(yuàn)いをしました。そこで住職は亡くなった藩主の功績(jī)を石碑に彫り込み、その石碑を大亀の背中に背負(fù)わせて、この地に封じ込めたと伝えられています。
寫真では少し伝わりにくいと思いますが、この大亀像は高さが約3メートルもあるんです!
今では亀の頭をなでると長(zhǎng)生きできるという言い伝えもあります。
大亀の子孫!?境內(nèi)の池には本物の亀の姿も見られました。
境內(nèi)を散策した後は、書院で庭園を眺めながらひと休憩。こちらでは名水を使用したお抹茶をいただくことができます。
敷地內(nèi)には寶物殿があり、不昧公像や超特大涅槃図など、藩主にゆかりのある品々が展示されていて、松平家の歴史を感じることができます。
その閑雅さに小泉八雲(yún)が絶賛したといわれる月照寺。靜寂な境內(nèi)には四季折々の花が咲き誇り、墓所や廟門など見所がたくさんです。
松江市には「松江ぐるっとレイクラインバス」という市內(nèi)の観光スポットを巡るバスが運(yùn)行されています。このバスを利用すると、すぐ目の前にバス停があるので交通も便利です。
また、松江城からも約2キロと近く、お城と合わせての観光にもピッタリです。
松江観光の際には月照寺へ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
●月照寺のホームページはコチラ
寫真は全て別荘地から約47.3km。平成27年7月2日撮影。