「有り余る地元の資源をフルに活用した祭典-南さつま市「2017吹上浜 砂の祭典」
- 更新日:2017年05月28日
- カテゴリ:周辺情報

日本三大砂丘の一つ、鹿児島県南さつま市の吹上浜で5月3日から始まった「吹上浜砂の祭典」に行ってきました。砂の祭典は、南さつま市金峰町の砂丘の杜きんぽう內特設會場などで5月31日まで開催されます。今年も國內はもとより、外國から砂像の作家も來日し手がけた作品など、砂だけでできているとはとても思えない砂像群が、大小約100作品展示されていました。
美しい砂像は、日本各地の砂像連盟グループの方々や、世界で活躍するプロの作家たちの手でつくられています。もちろん、地元企業や市職員による作品、小中學生の力作によるちびっこ砂像群が會場に勢ぞろいしました。その大きさは1、2メートルのものもあればメインの10メートルに及ぶ巨大なものがあります。
今回は童話の世界をモチーフにピーターパンやヘンゼルとグレーテル、桃太郎や金太郎、鶴の恩返し、などいずれも力作揃いです。砂で作ったとは思えないほどのダイナミックさと細かい部分にまでこだわった作りで、いずれの作品も見入ってしまいます。
中でも、アメリカの作家による“不思議の國のアリス”、シンガポールの作家は“西遊記”、オランダの作家は“ピーターパン”、ロシアの作家は“白鳥の湖とチャイコフスキー”などは一見の価値があります。あと、“しょこたんデザイン砂像”としてタレントの中川翔子さんがデザインした、愛貓の砂像も作られていました。
また、今回お目見えしたのが高さの3メートルの砂の熊本城。熊本地震からの復興を願い、実行委員會が『復興支援継続のシンボルに』と砂像制作を熊本市の崇城大學に依頼したそうです。
昭和62年(1987年)8月に、手さぐりの狀態で第一回が開催されると、日本初の砂像イベントとして全國的に注目を集めました。今年で30回目となる吹上浜砂の祭典は、多くの市民やボランティアそして賛同頂いた協賛企業により実行委員會で運営され続けられました。砂の蕓術を通じた人づくりと地域づくりのイベントとして、大きな成果を挙げ、地域密著型で地元の人々からも愛され、県內でも一大イベントとなっています。
30年前に、このサンドアートのイベントをはじめた先人たちの想いは、これからもしっかりと受け継がれ、訪れる多くの方々に感動を屆け続けることでしょう
吹上浜砂の祭典実行委員會
南さつま市加世田川畑2648番地
(南さつま市役所內)
TEL:0993-53-2111
「砂丘の杜きんぽう」へ
ロイヤルシテイ霧島妙見臺より約81㎞
霧島高千穂リゾートランドより約94㎞
(九州自動車道経由)
掲載の寫真は全て平成27年5月3日撮影










