田の神が稲の種まきを知らせてくれる花見の頃－霧島市橫川町「丸岡公園」

     　　　　霧島の野山は、桜の季節が近づいてきました。

　山肌にはほかの桜より一足早く、
　山桜のピンクがちらほら咲いています。
　そして、
　桜が開花すると、お花見に行きたくなるのが日本人ですね。
　
　花見は、日本人が
 古くから楽しみにしていた春の行事。

　歴史をひも解くとその起源は、
　奈良時代の貴族の行事だったと言わ
　れています。
　その頃の花見で鑑賞されたのは、
　中國 から伝來した梅の花でした。

　それが桜に変わったのは
　平安時代になってから。

　春に咲く花は、
　桜以外にも桃や菜の花、
　椿など様々ありますが、
　日本人にとっての春の花といえば、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 桜の花を意味するようになりました。



　　　　　　　貴族たちは桜を愛で、歌を詠み、
                  　　　　　　　 花見の宴を開いて楽しんでいました。
　
   後に、花見は農民の間でも行われるようになりました。
   春になり山から降りてきた田の神様が、一時的に宿る木とされ、
  その桜のもとで田の神様を迎え、もてなし、皆で一緒に料理やお酒を頂き、
  その年の豊作と無病息災をお願いしました。
　










　 というわけで、
   今回は霧島市を代表する桜の名所として知られる橫川町の「丸岡公園」へ
   下見に行ってきました。


　霧島連山を一望できる眺望の高臺にある丸岡公園の面積は
　２７ヘクタール、東京ドーム約５．８個分です。

　明治１００周年記念事業の一環として昭和４３年に建設されました。
　「丸岡公園」にはソメイヨシノを中心に枝垂れ桜、大島桜など約６，０００本の桜が咲き誇ります。開花のシーズンには大勢の行楽客が訪れる県內でも人気の高いお花見スポットです。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

九州一と言われる一周１，５００メートルのゴーカート場や多目的グラウンド、大型遊具、バンガロー「こもれびの里」などの施設の他、お食事処「まるおか桜苑」などがあります。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　▲丸岡公園のスロープカー

　そのまるおか桜苑からバンガローまでの２３６メートルを結ぶスロープカーも　
　設置されています。
　桜満開の時期にはこのスロープカーから望む霧島連山と桜のコントラストは
　最高だろうな～。












園の中心のにある庭園には
大きく立派な枝垂れ桜がありました。
　
公園內の小高い丘は、
桜が終わると４月から６月は、
つつじの丘となります。
　
　

　ちょうどお晝時に重なったので
　「まるおか桜苑」で晝食。

　入口の看板におすすめメニューとあった“丸岡名物びっくり蕎麥”をチョイス。




　出てきたのは２５センチはあろうかという器に、
　はみ出さんばかりの大エビ天を乗せた「びっくり」そばが登場。


　透き通ったスープは上品な味わい、蕎麥の量もボリューム満點の美味しい
“びっくり蕎麥”でした。
　





　霧島市には、春を満喫できるお花見の名所が沢山あります。
　代表的な場所としては國分の「城山公園」、牧園町の「霧島高原國民休養地」、霧島の「神話の里公園」、溝辺の「上床公園」、隼人町の「鹿児島神宮周辺」、福山町の「まきばドーム」などです。
　
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　
　
　
ひらひら舞う花びらに
情緒を感じながら忙しい日常を忘れ、お弁當を広げてのんびりとお花見でもいかがですか？
　







　３月末に訪れたこの日、
　４月上旬からが本格的に開花しそうな狀態でした。
　　


▲上記寫真は満開の様子（27年4月上旬撮影）

丸岡公園
霧島市橫川町上ノ３２０１
お問合せ　電話　0995-72-1362
霧島市観光課
お問合せ　電話　0995-45-5111

※最後の寫真以外はすべて平成28年3月撮影
※霧島妙見臺より約40㎞