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【オーナー日記】#16　忍び寄る秋

更新日：2014年09月27日
カテゴリ：オーナー日記

今年は、天候が不順なこともあって期待のセミも春セミ程に泣かなかった。全國區では“暑さも寒さも彼岸まで”と言われるが、ここではお盆が過ぎたら秋風が立つ。

　８月になってヒグラシとコオロギの泣き聲に気を取られているうちに、ホトトギスのさえずりが聞こえなくなった。里に下りたのだろうか？　今はもっぱらカラスの天下である。

　山ではクルミの木が色づき、葉を落とし始め、同時に実を落としている。リゾート內でも路傍に多くあり、先日は土嚢用の袋と、トングを持って、散歩がてらのクルミ拾いに行ってきた。

　茂みに立ち入ることなく、４ｋｇ程度を擔いで帰ってきた。周りの果肉も半分くらいは腐っており、拾ってきたクルミをそのまま露天に置いておくと、自然に実だけが殘る。

くるみ拾い　平成26年8月撮影

　ワインセラーで減るウイスキーは“天の取り分”と言うそうだが、クルミの場合はさしずめ“リスの取り分”とでも言ったところであろうか

。

外皮を取り去って乾燥させる　平成26年9月撮影

　このあたりのクルミはハート形の実が入っている種類（鬼グルミ？）が多く、関東では人間の頭のCT畫像のようなペルシャグルミ？という種類が多かったような気がする。（気のせいか？　知らないだけか？）

　食欲の秋となり、我が家の一畳ほどの菜園にも夜な夜な、ケモノが通っているらしい。ナス、トマト、パプリカがお気に入りのようだ。たくさん実をつけているピーマンには手を出していない。
　
　50~60㎝のところの熟れたトマトは我々のために殘してくれたのかと思いきや、翌朝にはより丁寧に食べられ,へただけが転がっていた

。

可哀そうなパプリカ　平成26年8月撮影

　６月の毛蟲も異常発生と言われたが、臺風とその後の長雨がもう一つの異常発生を生んだ。それはキノコ。

　タマゴタケは夏に出て、一度夏休みをして、また秋に出るという。7月に貴重品を分けていただいて食し、その後、リゾート內でこれを探し回って、5~6本を2か所で発見した。キノコの採れる場所として來年のために大事に頭にインプットしていた

。

　ところが、その後の雨で竹の子のように、1日で50本を超える発見となり、手に負えなくなった。いまは散歩中の景色の一部になってしまった

。

　タマゴタケについては色違いの毒キノコも生えそろって來ている。珍しいところではハナビラタケやサンコダケ、マクキヌガサタケのような変り種がでていて飽きさせない

。

サンコタケ　平成26年8月撮影　　　　　　　　　　　

ハナビラタケ　平成26年8月撮影

カラカサタケ　平成26年9月撮影　　

マクキヌガサタケ　平成26年9月撮影

　一方、クマさんの動きも活発になっているようだ。9月3日と4日にはリゾート內での発見情報が寄せられている。リゾートの両脇にあるデントコーンの食べ歩きをしているようだ

。

飼料用のデートコーン　平成26年7月撮影

　もっとも、遠目に見たというだけで、鉢合せをしてバトルを演じたわけではないのだが、散歩する住人にはカウベルが必須になり、まだ手の入っていない區域への立ち入りはチョッと腰が引ける今日この頃である

。

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