山陰探検~大山夏山開き祭~
- 更新日:2014年05月30日
- カテゴリ:探検
2013年5月10日に向かえた「出雲大社 平成の大遷宮」。
日本中で注目を集め、數十萬人が訪れたこの出來事、一年が経った今もなお、そのブームに陰りはなく、ここ神々の故郷?山陰へご利益求め多くの方が訪れています。
出雲を中心にした神話の世界。
実はお隣り鳥取県にも數多く存在するのをご存知でしょうか。
その舞臺は6月の大山。
ここ大山は、そんな出雲神話の世界でもシンボリックな存在として表現される重要な場所。かつては偉大な神のおわす山として「大神岳(おおかみのたけ)」、また「火神岳(ひのかみだけ)」と崇められ、神域ともされたこの山にもさまざまな神話のエピソードが語り継がれています。
そんな神話の世界を現世に殘す建物が日本一の長さ(800m)を誇る石畳の參道を抜けた先に立つ「大神山神社奧宮(おおがみやまじんじゃおくのみや)」。
社殿は全國最大級の壯大な権現造りで、もともとは、僧が修行のために大山に登り、その道場として簡単な遙拝所を設けるようになったのが始まり。明治初頭の神仏分離令により、大智明大権現の社殿を大山寺から分離し、現在の大神山神社奧宮に至り、境內には自然石を敷きつめた800mの參道?権現造りの社殿?幣殿の白檀の漆塗りの厳かさと3つの“日本一”が存在しています。

そんな大神山神社奧宮が一年で最も熱くにぎわうとき。
それがかつて「火神岳」と崇められた時をよみがえらせるかのように毎年6月最初の週末に開催される「大山夏山開き祭」。
山の安全を祈念するこの神事も今年で68回目。

特に観光客の注目を集めるのが前夜祭として開催される「たいまつ行列」で、神事を終えた社殿からゴールとなる博労座をめざし、神の火を持つ2000人が松明行列となり參道を練り歩きます。
その様はまさにたった一日だけ流れる炎の河。
毎年全國から観光客が訪れ、荘厳で神聖な炎に包まれた夜を満喫。
忘れられない思い出として多くの人に感動を與えています。

翌日は大山の山頂にて安全祈願祭も実施。
雪解け後、この神事を機に、大山では本格的な夏山シーズンの到來が宣言されるのです。

◆日時
(前夜祭)
2014年6月7日(土)
たいまつ行列19時30分~(ただし、たいまつ引き換えは18時まで)
(山頂祭)
2014年6月8日(日)
ステージイベント(博労座特設會場)
からす天狗市(7日)16時~21時、(8日)10時~15時
◆會場
博労座特設會場(大山町大山40-1)
◆參加料
たいまつは先著2000名様まで、特典つき500円※詳細は大山町観光案內所
◆駐車場
県立大山駐車場(第1?2?5)、南光河原駐車場をご利用ください(無料)
http://www.daisen.jp/p/kyokai/12/(駐車場MAP)
◆お問い合わせ先
0859-52-2502(大山町観光案內所)

寫真はすべて別荘地から約9.9km(大神山神社奧宮)
平成25年6月1日撮影、平成24年6月2日撮影