JR肥薩線
肥薩線は隼人駅から熊本八代までの鉄道です。その肥薩線は全線開業(yè)100年を越えます。今回は隼人駅から吉松駅までの「特急はやとの風」で行く小さな旅です。車両はわずか二両編成です。黒光りする車體は薩摩の黒の文化がモチーフだとか。



車両の內裝は、床、シート、壁、日よけなど、あらゆるところに木の素材が使われていて、天窓もあり優(yōu)しい日の光が降り注ぐと木の溫もりが一層引き立っています。
隼人駅を出発して嘉例川駅。この駅の名物といえば九州駅弁上位ランキングの「かれい川弁當」ですが、次の停車駅の霧島溫泉駅で「溫泉おにぎり弁當」と
めぐり合いました。駅周辺の食材を使い全てが手作りのお弁當です。現在は予約注文ですが3月からは毎週、土?日?月曜日に限定販売するそうです。
地域の食材や弁當作りがよくわかる栞には、このお弁當作りに係った地元の方々のこだわりが感じられました。


終點は吉松駅。この駅はかつて、國鉄の基幹駅でした。鹿児島本線がまだ完成していない頃、吉都線の分岐點として栄え、最盛期には20臺のSL機関車が稼動していたそうです。その面影は広い駅構內のあちらこちらに見受けられます。





吉松駅の名物は、みやした菓子舗の「汽笛まんじゅう」。駅から3分程歩いたところにそのお店はあります。SL機関車の石炭をイメージしたというまんじゅうは、ほどよい甘さの白あんを生地で包み、油で揚げてこんがりとした焦げ茶色のまんじゅうです。
包裝紙には鉄道銘菓、栄養(yǎng)豊富、さらに珍しいお菓子とも???。店の中にあるチラシには地元の地名が入った鉄道唱歌が刷られています。陳列棚のあちこちに列車の寫真や蒸気機関車の模型が置いてあり舊國鉄マンの帽子も飾ってありました。奧様曰く、ご主人は相當の鉄道ファンだったとか???。

「はやとの風」は隼人駅から吉松駅までのわずか6駅間を1時間もかけてゆっくり進む特急です。それぞれの停車駅やその周辺のまちには物語があり、そこに住まう人々の思いを知る、新たなそして小さな発見ができたとても贅沢な旅でした。


JR隼人駅(肥薩線)
鹿児島県霧島市隼人町內山田一丁目1-1
■交通アクセス 霧島高千穂リゾートランドより約22㎞(車で約33分)
■上記の寫真はすべて平成24年1月に撮影されたものです。