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【オーナー日記】＃４４　野焼き

更新日：2012年03月13日
カテゴリ：オーナー日記

阿蘇に春の訪れを告げる恒例の野焼きが始まりました。
阿蘇地方には約２萬２千ヘクタールの草原があり、今季はそのうちの
１萬６千ヘクタールを焼く予定だそうです。

これは東京山手線の內側の面積の２．５倍に相當するという桁外れに大きな面積。
この日は當リゾート地に隣接する小掘牧野で野焼きが行われました。

草原を維持するために行われるこの野焼きは、１０００年以上も前から
行われているそうです。大変な危険を伴うこの作業(yè)に、今年も消火用水を
背中に背負った阿蘇グリーンストックのボランティアの方たちが大勢応援に
駆けつけてくださいました。

この水が入ったジャケットは重さ約１５ｋｇ。傾斜面での消火作業(yè)はかなりの負擔。
草原を守るためとはいえ、この過酷な労働に立ち向かうボランティアの皆さん、
本當にありがとうございます。

幸いこの日は風も穏やかで野焼き日和。足元の枯れ草に次々と火が
點けられると、瞬く瞬間に火は燃え上がり、メラメラと不気味な音を立て始めます。
時折吹く風に煽られて１０ｍにも及ぶ高さにまで炎が舞い上がり、こんな恐ろしい
光景も。こうなると物を言うのが私の逃げ足の速さ。いち早く安全な場所に移動、
下に向かって『早く逃げろ～！』

また、この日は草原を維持することの意義や野焼きの必要性を學ぼうと、
宮地小學校、山田小學校、古城小學校の生徒たちが體験に訪れました。
それぞれ自分たちで作った火消し棒を手に注意事項の確認を受ける生徒たちの
勇ましい姿。
まるで戦國時代の槍を手にした出陣前の兵士のよう。

近くの森林に延焼しないように牧草地の端で火を消すのが彼らの仕事。
ふざける余裕などなく、この重責を擔って皆、真剣に取り組んでいました。

小學生の大活躍で、この日の野焼きは事故もなく無事に完了しました。
子どもたちもこうした地域との係わりによって、自分たちが守るべき何かを感じ、
學ぶことでしょう。

今は焼かれて真っ黒になった大地。三週間もすると草が生え始め、
それが一雨ごとに伸びて行き、やがて緑一色の草原に生まれ変わります。

その頃になると、牛たちがここに放牧され、私たちが世界に自慢できる阿蘇の
壯大な景色が戻ってくるのです。まるで土の中に眠る動物たちのように、
ワクワクしながら春を待つこの季節(jié)が大好き。

毎日少しずつ何処かで何かが目覚めて動き出す、そんな気配に思わず
『早く春にな～れ！』

※上記寫真は全て平成２４年２月撮影

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※オーナー日記は當社の依頼により、オーナー様の日々の生活の情報をいただき、當社スタッフが更新しています。