北東北の歴史散策 『鬼の手形』 (三ツ石神社)
- 更新日:2010年11月03日
- カテゴリ:歴史
昔々かつてこの地には、羅剎と呼ばれる鬼がいて人里を荒らしまわっていたそうです
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困った人達が三ツ石の神(現在の三ツ石神社)に祈願したところ、鬼は神によって捕らえられ、二度とこの地に來ない証として巖に手形を殘したとされているそうです
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困った人達が三ツ石の神(現在の三ツ石神社)に祈願したところ、鬼は神によって捕らえられ、二度とこの地に來ない証として巖に手形を殘したとされているそうです
また、「二度と來ない方向」という意味で一帯に「不來方」(こずかた)という名も殘っているようです。盛岡の街の中にも「不來方橋」とか高校で「不來方高校」とか名前が殘っているのもこの話が伝承されている由縁だと思われます
さらに鬼が來なくなって里の人達が「さあ踴れ」と囃し、奉納した踴りが以前にも紹介した「さんさ踴り」だとされ、この三ツ石神社が発祥の地とされていて、現在でも盛岡の夏の風物詩として受け継がれています
三ツ石神社は現存する盛岡市內の神社中、最古の社と言われています
盛岡市內の名須川町付近まで來ると看板があります。「DEMON’S HAND PRINT IN THE ROCKS」
そんなに広くはないのですが、空気がピーンと張り詰めたような緊張感のある空間です
石の上に薄っすらと浮かび上がる手のような形が見えてきます
「さすがにでかいなぁ~私の手の20倍はあるなぁ~」とその大きさに圧倒されながら伝説の証言者との対話を楽しみました
ふと時計を見るとお晝過ぎ、空腹に弱い私が晝食を求めてさまよっていると、『まつぞの亭 鬼系ラーメン』という看板を掲げるお店がありました
「お待どうさま!」と出てきた青鬼ラーメン
「このラーメンは辛いよ~!」
「何のこれしき!」
青鬼ラーメンと赤鬼ラーメンの違いは、青唐辛子を使っているか赤唐辛子をつかっているかの違いらしいですが、このぐらいのレベルになるとどちらも辛さは同じとの事です
鬼の強さと三ツ石の神の偉大さを確信した一日でした
三ツ石神社 リゾートより約45km
※掲載の寫真は全て平成22年10月撮影
~ITO~















