火振り神事
- 更新日:2018年03月24日
- カテゴリ:四季だより
皆様こんにちは

ここ2~3日冷え込みましたが、今日の阿蘇は日差しも暖かく快晴です


日本全國の各地でいろんな祭事?火祭りが催されていると思います。
阿蘇でも季節を通して祭事が行われます。
3月は五穀豊穣を祈る重要な祭事、『火振り神事』が行われます。
『火振り神事』は、農業の神様『三の宮?國龍神(くにたつのかみ)』が姫神を結婚相手として迎え入れる時に、
地元の住民が松明を燈して歓迎したとの昔話に由來しているそうです。
時間は18:00くらいからで、周りがまだ明るい時から始まっていましたが、暗い時間に取材に行ってみました


火振りが行われる場所は、阿蘇神社の參道で執り行われています。
今、まさに地元の人々や観光にいらした方々が神様の結婚式を歓迎しお祝いをしている時です。

日本太鼓の迫力ある演奏でさらに活気付いていきます
熊本地震の前は參道全體で火振りが執り行われていましたが、地震後神社の樓門が倒壊し
只今復舊工事中なので範囲が區切られています。
日本太鼓の演奏者の後ろ側が樓門です。
火振りは春の農産物の作付け前に行われる五穀豊穣を祈る重要なお祭りの一つで、『田作祭』のメイン行事でもあります。國指定重要無形民族文化財にも選ばれています。
お祭りの流れは、12㎞ほど離れた阿蘇市赤水地區の吉松宮から姫神様のご神體が阿蘇神社に到著します。その時に、氏子が茅の束に火を付けて振り回し姫神様を出迎えます。
その後、神社內では結婚の儀式が執り行われその間、火振りも継続します。
氏子が松明を振るのは、姫神様の足元を明るく照し神殿にご案內するためとの事です。
氏子たちが火振りをした後に、地元の方や観光客の方々が火振りをして神様の結婚をお祝いするのです



松明に用意された茅束を入れ火を付けます。

火が付いたら人が居ないところまで引っ張り、茅束を振っていきます。
火が付いているのである程度すると、茅束を束ねている縄が燃えて束がばらけて飛んで行くので
様子を見ながら終了します。
降り終り燃え続けている茅は地元の消防団員や関係者が松明に集めていました。

茅束は1500束以上用意されていて、どなたでも參加可能との事です。
老若男女問わずみんなでお祝いですね


火振りが行われている間に神様の結婚式が終わり、新婚旅行に行かれるとの事。
この日は20:30くらいに新婚旅行から阿蘇神社にお戻りになりました。

ちょっと分かりずらい

じつは、この前にも矢が放たれていたんです。
この弓矢は『左弓』と言われ、左手で矢を放つ儀式で新婚旅行の途中で1回と阿蘇神社にお戻りになって1回の計2回放たれます。
昔から謂れのある方向へ矢を放ち『魔』を祓うためとされているそうです

矢が放たれた後は新婚旅行の宿泊所とされる場所へ移動なさいます。

氏子が松明で足元を照らしています。

今から新婚旅行の宿泊所とされる筒川という地名にある宮川家に向かいます。
火振り神事は古くから伝わる神聖な儀式で、阿蘇にとっては重要でとても神秘的なお祭りです。
因みに、火振り神事で火災やけが人が出たことはないそうです


私も地元ですが、そのような事はこの人生で耳にしたことは一回もありません。
ただし、參加なさる際は燃えにくい服裝がオススメです

阿蘇で、この神聖な儀式を體験してみてはいかがでしょうか。
一年を通して阿蘇の神事やお祭りを知ることで阿蘇がまた好きになりました


そんな阿蘇を第二の人生のスタート地點とするのも良いですね


是非、一度遊びにいらしてくださいませ。
皆様のご來場をスタッフ一同、心よりお待ち致しております


( 情 報 )
2018年3月 撮 影
阿蘇神社?????ロイヤルシティ阿蘇一の宮リゾートより約3.3km
(車で約6分)
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