海幸探訪～鏡の池で良縁占い「八重垣神社」～

 一つの胴體に8つの頭、8つの尾を持つとされる
八岐大蛇（やまたのおろち）。

その八岐大蛇を退治した須戔鳴尊(すさのおのみこと)と
稲田姫命(いなたひめのみこと)が夫婦となり、
新居を構えた場所であることから、縁結びの神社として
知られる松江市の八重垣神社。

神社の名前は須戔鳴尊が詠んだ
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」に
由來します。

縁結びの神様といえば出雲大社が有名ですが、
八重垣神社も縁結びのパワースポットとして人気があり、
全國から多くの方が參拝されています。

中でも人気なのが良縁占いができる「鏡の池」。
テレビでも紹介されたこともあるので、
ご存じの方も多いかもしれませんね。

占い方法ですが、社務所で販売されている占い用紙の上に
10円か100円硬貨をのせて池に浮かべます。

紙が15分以內に沈めば良縁が早く、30分以上なら縁が遅いといわれています。
また、近くで沈めば身近な人と、遠くで沈めば遠方の人と
ご縁があるそうです。

境內にはイモリが生息しているのですが、紙の上をイモリが

橫切って泳いでいくと、大変な吉縁に恵まれるそうです。

池には無數の占い用紙が沈んでいて、人気の高さがよく分かりますね。

鏡の池は、稲田姫命が姿を寫す鏡として利用していたという
言い伝えがあり「姿見の池」とも呼ばれています。

境內にある3本の夫婦椿も縁結びの象徴的な存在です。
こちらの椿、根元は2本ですが、途中で幹が1本につながっているのです。

その昔、稲田姫命が2本の椿の枝を御立てになられ、
それが芽を吹き出し一身同體、愛の象徴として神聖視されるように
なったといわれています。

年によっては二葉が現れることもあり、
その葉がハートの形に見えることもあるそうです。

仲むつまじい椿を眺めていると、良いご縁に巡り合える、
そんな気がしてきます。

須戔鳴尊と稲田姫命を主祭神とする八重垣神社。

境內にある寶物館には約1100年以上前に描かれたといわれる
須戔鳴尊?稲田姫命?天照大神（あまてらすおおみかみ）?
市杵嶋姫命（いちきしまひめのみこと）、
腳摩乳命（あしなづちのみこと）、手摩乳命（てなづちのみこと）の
六神像の貴重な壁畫が保存?公開されていて、
國の重要文化財に指定されています。

殘念ながら寫真の撮影は禁止されていましたが、
稲田姫命の壁畫は特に保存狀態(tài)が良く、
その美しさはしばし見とれてしまう程。

一見の価値ありです。

八重垣神社は縁結びだけでなく、家內安全、授児、安産、
厄難除、災難除、交通安全などのご利益があります。

皆さまも近くにお寄りの際は、是非ご參拝ください。

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別荘地から約44.2km
撮影日：2015/12/22