海幸探訪 ～中世から続く美保関『青柴垣神事』～

山陰も少しづつ春めいてきました。大山から眺める島根半島にも山桜がちらちらと見え始める４月７日、半島の東端にある美保関にて「青柴垣神事（あおふしがきしんじ）」が執(zhí)り行われました。


美保関に到著すると美保神社前の海岸に飾り付けられた２艘の船がとまっています。

別荘地から約40.4km。平成27年4月7日撮影。




境內には大勢の參拝客の方々。大きなカメラを持った人もたくさんおられます。

別荘地から約40.4km。平成27年4月7日撮影。




境內西側にある會所に特別に入れさせていただきました。入ったとたん、ここは何時代？と自分の目を疑います。

別荘地から約40.4km。平成27年4月7日撮影。





前方で異様な雰囲気を漂わせ、神妙な面もちで目を閉じているお二人。會所に入る方々は皆そのお二人に手を合わせ拝みます。

別荘地から約40.4km。平成27年4月7日撮影。





実はこのお二人は、１年間の厳しい潔斎のお勤めされた當屋の方。鶏肉を食べたらいけない、毎日夜の海で體を清めるなどどれも現(xiàn)代では考えられない生活です。
厳しい潔斎を勤め身も心も清められた身體を依り代として神様が降りてこられる。ということで、みなさん崇められるのです。

その後、拝殿で上がり、

別荘地から約40.4km。平成27年4月7日撮影。





儀禮や舞が執(zhí)り行われます。

別荘地から約40.4km。平成27年4月7日撮影。





最後に、お二人が船に乗り込み神事が執(zhí)り行われます。

この神事は、美保神社の祭神であります事代主命（ことしろぬしのみこと）が、大國主命（おおくにぬしのみこと）から國譲りの相談をうけ、譲ることに決めた後、自ら海中に青い柴垣を作ってお隠れになったという故事にちなんだ祭りです。

中世末に京から來た太田政清（おおたまさきよ）という公卿によって、創(chuàng)作演出されたお祭りといわれています。國譲りの物語を神事という形で昔から地元住民により伝承されているのです。

美保関地域観光振興協(xié)議會より提供




子ども達にも役割が與えられ、幼い頃から神事に慣れ親しんでいます。

別荘地から約40.4km。平成27年4月7日撮影。





美保関には浦毎に奇祭があると言っていい程、珍しいお祭りたくさんがあります。興味をお持ちの方はぜひ立ち寄りください。

 

詳しくはホームページで