~宮城蔵王からこんにちは~ 「 目には青葉 」
- 更新日:2021年05月12日
- カテゴリ:オーナー日記
その81「 目には青葉 」
みなさま、こんにちは。
桜が終わると一斉に咲き始める様々な花たち。そして鮮やかさを増す緑。先人が、春爛漫やら百花繚亂等々と表現したとおりの夏を前にした美しい季節を迎えています。
そこで一句、「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」
江戸時代、この時期に當時の庶民が好んだものを、山口素堂という俳人が詠んだ俳句です。この俳句に當てはまりそうなものを、例によって宮城蔵王界隈から探してみましょう。
「目には青葉」、まあこれは今の時期、日本全國どこへ行っても「目には青葉」だらけでありますから、特筆すべきことではないのかもしれません。日本は森と水の國であるということは、ふだんは當たり前に感じていることですが、世界的規模で考えてみれば、必ずしも當たり前ではなく様々な恩恵を受けている、ありがたいことなのだと改めて認識する必要があると思います。こちらは、我が家ウッドデッキ前に広がる林の新緑の様子です。
さてお次は「山ほととぎす」。
どこが山ほととぎすだ、とお思いでしょう。ほととぎすに限らず、今頃の山にはたくさんの鳥たちが訪れて可愛らしい姿やさえずりで私たちを楽しませてくれています。ただし、警戒心の強い彼らを寫真に収めることは、私にとっては至難の技。そこで、この寫真です。いつも話題にすることでおなじみの釜房湖の道路沿い。何の変哲もない景色に見えますが、左の電柱の上をよく見ると.......
なんということでしょう!コウノトリが巣を作っているではありませんか。実はこのコウノトリ、この界隈で評判になっているんですよ。評判がジワジワと拡散し、たくさんの見物客がカメラ片手にやってくる観光スポットになってしまったという次第です。コウノトリのペアは一夫一婦制で、死ぬまで固い絆で結ばれて添い遂げるのだとか。あやかりたいものですね。
「山ほととぎす」ならぬ「電柱のコウノトリ」。
お次は「初鰹」に代表される食べ物ネタですね。
ある食べ物が頭に浮かびました。この時期に限らず1年中大量に売れ続けているもので、蔵王から仙臺へ向かうときに通る秋保溫泉にあるスーパーで販売している「おはぎ」です。おはぎなんかどこでも売ってる、と言われれば確かにそのとおり。しかし、どこから見ても普通の田舎のスーパーにしか見えない、秋保溫泉街にある「さいち」、ホテルのチェックアウトをすませた観光客のほとんどが立ち寄ると言っても過言ではない、最強のスーパーなのです。
こちらが観光客をひきつけてやまない、名物おはぎ。
とにかく大きいです。寫真は、あんこときなこですが、ごま、納豆などもあります。ご飯も大きいですが、あんこなどの量がパックからはみ出しそうなくらいたっぷりと入っています。大勢の客が次々とパックを買い物カゴに入れていき、店員さんが盛岡のわんこそば並みにひんぱんに補充していきます。このおはぎの人気は、ここ數年衰えることを知らず、週末に仙臺駅で販売される際も、またたく間に売り切れるんだとか。みなさまも宮城蔵王においでになったときは、秋保溫泉まで足を伸ばし、「秋保おはぎ」を実際にお買い求めになりご賞味くださいませ。
「初鰹」ならぬ「秋保のおはぎ」であります。
風流ぶってはみたものの、今回もいつものように獨斷と偏見に満ちた、ヘンテコリンな內容になってしまいました。締めくくりは、「目には青葉」に立ち返りましょう。我が家のリビング前に広がる新緑の林です。右手の木の巣箱には、以前ご紹介しましたが、シジュウカラのカップルが入居中です。たまごが孵ったかどうかはまだ不明です。引き続き、親鳥の様子を注意深く見守りましょう。今は柔らかそうに見える緑も、あっという間に強い濃い緑に変わって行きます。
「目には青葉 電柱のコウノトリ 秋保のおはぎ」(現代蔵王歳時記の巻)
※釜房湖:當リゾートより約22㎞
※主婦の店さいち(仙臺市太白區秋保町湯元薬師27):當リゾートより約27㎞
寫真は令和3年5月撮影















