~宮城蔵王からこんにちは~ 「 四季の雨?夏 」
- 更新日:2020年09月10日
- カテゴリ:オーナー日記
その65「 四季の雨?夏 」
みなさま、こんにちは。猛暑に明け暮れた8月が過ぎ、9月に入りました。9月といえば臺風シーズン。この原稿に向かっている時點で、猛烈な強さの臺風10號が接近?通過中です。大きな被害が出ないことを祈ります。
ところで、このブログ上には、私の大好きな童謡?唱歌がたびたび登場しています。その中のひとつ、「四季の雨」、覚えておいででしょうか。
? にわかに過ぐる 夏の雨 ?
春先に「四季の雨?春」をお屆けしたときに、當然、夏も題材に取り上げようと考えておりました。ところが夏真っ盛りの8月に、雨が降りません。降っても申し訳程度です。この分だと夏はスルーかなと思っていた矢先に、たまたま私が蔵王にいるときに、いかにも夏らしいバケツを引っくり返したような雨が降ってきたのです。「お、これは使えるぞ。」內心、ニンマリしました。
? 物干し竿に 白露を ?
この歌に出てくる物干し竿というのは、ホームセンターで購入してくるような、平行に干すタイプの物干し竿及び物干し臺とは考えられません。昔の物干し臺は、走り高跳びのバーを引っ掛ける、2本の縦長の棒がイメージにピッタリです。そこに竹製の(私の子供のころは竹でした。)物干し竿を縦に2段、あるいは3段に、竿を持ち上げる専用の棒で掛けるのです、外に出しっぱなしでしたから、雨が降れば歌のように、雨のしずくがビーズの粒を並べたように見えたものです。ああ、本當に懐かしい光景です。秋になれば竿の先に赤とんぼがとまったりしてましたね。
それはともかく、この歌詞にピッタリの場面の寫真を撮るには、舞臺探しの點において無理のようでしたので、軒下から空を眺めてみました。
? 名殘としばし 走らせて ?
ハギの花が、雨に打たれてうなだれています。
この「四季の雨の2番?夏」に出てくる雨のいいところは、夏の雨らしくドバーッと派手には降るけれど、「にわかに過ぐる」とあるとおり、災害を引き起こすほど長くは降らないということ。強力な雨なので、気溫を低くしてくれることさえあります。それにしても、雨って走るんですね。
? にわかに過ぐる 夏の雨 ?
雨に洗われた緑が、くっきりとキレイです。
いつも思っていることですが、童謡?唱歌の歌詞には眺めがあります。人によって様々な広がりの眺めががあることでしょう。古き良き時代を懐かしむことは、若いうちにはあまり理解できないことかもしれません。それでも、誰にでもふと立ち止まり振り返る時がきっと來る。脳裏に浮かぶ景色は違っても、その人にはその人の、その時代にはその時代なりの懐かしい風景がひろがること、人間にはそんな記憶が必要なんだと思います。
歌詞をまとめてみましょう。
文部省唱歌「四季の雨」2番
? にわかに過ぐる 夏の雨
物干し竿に 白露を
名殘としばし 走らせて
にわかに過ぐる 夏の雨 ?
すごい雨でしたけれど、林の上空には、もう青空が見えますよ。
※寫真は令和2年8月撮影














