~宮城蔵王からこんにちは~ 「 四季の雨?春 」
- 更新日:2020年03月10日
- カテゴリ:オーナー日記
その53「 四季の雨?春 」
みなさま、こんにちは。
彌生3月に入りました。昨年に引き続き、暖冬に終始した冬も終わりを告げたようです。例年の冬なら、春の到來を待ちわび戀い焦がれるような切実な思いで長い時を過ごすものですが、そんな思いの希薄な冬であったように思います。
? 降るとも見えじ 春の雨 ?
木の根元や陽の當たらない場所にさえも、積雪はおろか雪の影ひとつない林に降るのは、春の雨。
これは、文部省唱歌「四季の雨」1番の一節です。大正3年に発表され、小學6年生の教科書に掲載された曲です。春の雨の特徴は、音もせず、降っていることを感じさせない柔らかな雨なのでしょう。
? 水に輪をかく 波なくば ?
2月下旬、溫泉街の一角に、「蔵王PATIO」という商業施設がオープンしました。溫泉街の中心部付近、白石警察署遠刈田駐在所の隣です。CAFEとパン屋さんがメインとなっており、開店當日は、押すな押すなの大盛況だったようです。私が訪れた日は雨の水曜日。溫泉街のお店は水曜日定休日が多いということを忘れてました。「蔵王PATIO」も水曜日が定休日のようです。
翌日の朝用のパンを購入するためにやってきたのですが、買いそこねてしまいました。それから蛇足ですが、わりとよく聞くけどPATIOってなんだろう、と素樸なギモンが頭をよぎりましたので調べてみました。スペイン語で「中庭」だそうです。溫泉街の中庭ね、んー、ネーミングセンスとしての評価は? さてどうでしょう。
雨の話に戻りましょう。この日の雨は春の雨らしく優しく降っているので、水たまりに落ちる雨粒が、輪をかく波をたてることはありません。まさに歌詞と同じように。
? けぶるとばかり 思わせて ?
「蔵王PATIO」をあとにして、公衆浴場の「神の湯」や「刈田嶺神社」の鳥居などがある方向を眺めてみると、雨に煙った風情のある景色が広がっていました。そんな天候にもかかわらず、観光客のみなさんが足湯でくつろいでいました。観光客のみなさん、あいにくの雨にもかかわらず、ようこそおいでくださいました。一雨ごとに春が近づいてくる、といいますね。雨に煙った溫泉街は、観光にはちょっとというのが本音でしょうが、もうすぐお待ちかねの春本番がやってくると思えば、こういった天候もまんざら悪いものではないと思えてきますね。
? 降るとも見えじ 春の雨 ?
例によって締めくくりは、絵葉書スポットからの眺めです。
四季折々の美しい景色を見せてくれる、私にとって大事な場所です。この日も雨は降っているのに、雨の一粒一粒は、細かすぎて捉えきれません。煙る雨は、蔵王のお山だけでなく手前にあるはずの里山さえも隠してしまいました。
歌詞をまとめてみましょう。
文部省唱歌「四季の雨」1番
? 降るとも見えじ 春の雨
水に輪をかく 波なくば
けぶるとばかり 思わせて
降るとも見えじ 春の雨 ?
柔らかな春の雨のあとからは、これまた柔らかな春風が、野にも山にもやってくることでしょう。
※遠刈田溫泉街まで當リゾートより約1.5Km
寫真は令和2年3月撮影













