~宮城蔵王からこんにちは~
- 更新日:2018年03月15日
- カテゴリ:オーナー日記
その5「 3.11と溫泉 」
みなさま、こんにちは。
3月となりましたね。雛祭りも過ぎ、こちらの地方では、中學校の卒業式もそろそろ終わったようです。
そして今年も、3月11日を迎えました。あれから7年。
人によって感じ方はいろいろだとは思いますが、みなさまはどう感じてますでしょうか?
人によって感じ方はいろいろだとは思いますが、みなさまはどう感じてますでしょうか?
もう7年? それともまだ7年?
実は、私どもが別荘として蔵王に家を建てたのは、まさに東日本大震災が発生した平成23年でした。
震災の影響で、家を建てるための工事が大幅に遅れ、完成引き渡しは、予定していた夏ころから、雪も散らつく初冬にまでズレこんでしまいました。
とにかく、千年に一度と言われるほどの、大きな大きな災害でした。
宮城蔵王ロイヤルホテルの駐車場(一部)
被災した仙臺の家の片付けをしながらも、時々は、蔵王に様子を見に來ておりましたが、いつころからでしょうか、宮城蔵王ロイヤルホテルの広い駐車場に、全國各地から応援?支援にあつまった警察車両がところ狹しと駐車しているのを毎回見るようになりました。
宮城蔵王ロイヤルホテルの駐車場は、かなり広く、ホテルの規模も大型であるため、警察部隊の多種多様な車両と、多くの人員を収容する規模を満たす宿泊所として、宮城蔵王ロイヤルホテルが選ばれた経緯であったようです。
そして、これは宮城蔵王ロイヤルホテルだけではないのですが、各地の旅館?ホテルでは、多くの震災被災者を短期間ながら受け入れていました。
被災者にとっても応援部隊の警察官にとっても、ホテル側が、震災後のためすべてが足りない時期に、乏しい材料をやりくりして提供してくれる溫かな食事とそして何よりも、変わらず豊富に湧き出る溫泉に、どんなに癒されたことでしょう。
林に面した我が家の風呂場。
私たちにとって、湯船に浸かって初めて、「お風呂に入った。」ことになるのだと思います。
被災し、將來の不安をかかえながらも、ゆったりと溫泉に入っている時だけは、心と體を芯から溫め、休ませることができたのではないでしょうか。
我が家のお風呂も、もちろん溫泉です。豊かな湧出量を誇る宮城蔵王ロイヤルホテルと源泉を同じくしております。お湯の溫度は熱めです。
窓の向こうに広がる新緑や紅葉、銀世界などを眺めながらの入浴は、何ものにも代えがたいものです。ある意味、贅沢であると言えるかもしれません。
釜房湖から臨む早春の蔵王。
未曾有の大災害から7度めの春が巡って來ました。
冷靜に考えれば、自然は、ただ自然としての現象を起こしているだけなのだと思います。
そこに喜びや哀しみ、畏れといった意味を見出すのは、悩み多き人間の、人間たる所以と言えるのでしょうが、考えようによっては実に面倒な生き物です。
自然界における大多數の生き物は、意味など考えているヒマもなく、「生きる」こと、ただそれだけのために必死で生きているのですから。
それでも私達は、これからも、災害を始めとした様々な困難に遭遇し、そして先人が対処してきたように、なんとかそれを乗り越えて、命をつないで行くのでしょう。
それにしても、早春の蔵王は、いつにもまして美しく見えます。
(寫真は平成30年3月撮影)
それにしても、早春の蔵王は、いつにもまして美しく見えます。
(寫真は平成30年3月撮影)












