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アスピーテ體験隊が行く『今年も巖手山に登ってみよう　【その１】』

更新日：2011年07月22日
カテゴリ：自然観察

～１～　～革命前夜～

　今年もまた、巖手山に登る事にした。昨年登ったのは7月14日フランス革命の日、準備不足から散々な目にあい、あわや遭難という狀況まで追い込まれた。

　去年のリベンジを果たすべく、今年は7月12日に登る。山登りは早朝出発、早めの帰著で時間に余裕をもった行動計畫が基本。出発予定は午前5時、今年は最も一般的な『馬返しコース』を登る。

　沿岸被災地の宮古で仕事を終えての帰り道、家に著くのは午後11時、明日の朝は4時に起きなければならない、準備や體調管理は萬全とは言えない。

～２～　～云い果てぬ山～

　標高2038m巖手県の最高峰の巖手山、古典文學ではものを伝えられない思いに「言わで」を掛けて、「いはての山」が使われた。

　『思へともいはての山に年をへてくちはてなん谷の埋もれ木』　【千載和歌集】

　また近代文學では

『ふるさとの山に向かい言ふことなしふるさとの山はありがたきかな』　【石川啄木】

と詠まれ、様々な伝説や言い伝えなど古來より親しまれて來た。

　必ず毎年登る、という熱心なファンも多い巖手山、その魅力を言葉で語り盡くすことはできない。今年はどんな発見と感動を私に與えてくれるのだろう。

～３～　～登山口にて～

　「巖手県沿岸被災地域の復興を祈願して巖手山に登ろう！」そんな呼びかけに集まったメンバーは、八幡平リゾートスタッフの～ＩＴＯ～?～ＫＡＷＡＭＵＲＡ～、宮古復興相談センターで活動を共にしているＳ主任、そしてＳ課長の４名。

　震災後、被災地復興支援の命を受け巖手県に赴任したＳ主任、巖手山に登るのはＳ課長ともに初めて。

　「今回は早朝出発、時間には十分余裕がある、しかも登るコースは最もコースタイムの短い『馬返しコース』大丈夫だ！なんとかなるだろう」そんな自信とも過信ともつかない思いを擔いで山道を登って行く。汗が大量に流れシャツを濡らす、Ｓ課長は先頭をきって勢い良く登っていく、それにＳ主任も続いてゆく、二人ともかなり體力がありそうだ。

◎ワンポイントアドバイス　（巖手山に登ってみたいという方に）

1. 行動食（おにぎりなど）水の調達は自宅近くの市街地で済ませてしまいましょう、登山口近くにはコンビニエンスストアが無い場合もあります。

2. 萬一の事故にそなえ非常連絡手段（攜帯電話など）の準備を確実に行いましょう、同行者同士で番號を教え合い連絡が取れるように、登山屆けにも代表者と同行者複數の連絡先を記入しておきます。バッテリーの充電も忘れずに、最近流行りのスマートフォンはバッテリーの持続時間が大変短いです、予備のバッテリーや蓄電機能を持つモバイルチャージャーを攜行すると安心です。

???続編に続く???