くらしの定期便
暮らしを楽しく彩るアイデアをお屆けします
LiveStyle Design くらしの定期便
『くらし たのし』で連載中の旅企畫
「特別な時間デザイン」より、
本誌に掲載しきれなかった情報をお屆け。
『くらし たのし』編集室目線で、
取材時のエピソードなどをご紹介します。
Kazuemachichayagai
しんと靜まるくらがり坂
あかり坂の前には名前の由來が記された坂標が
あかり坂の上から茶屋街を見下ろして
淺野川に面した表通りから一歩入ると、茶屋街を縫うように細い裏道が通っています。人の気配も少なく、時間を忘れて散策できる隠れスポット。日中も日が當たらないため「くらがり坂」と名付けられた坂道や、くらがり坂と並行する「あかり坂」などが、ひっそりと伸びています。日が傾き、茶屋や街燈に明かりがともると、より幻想的な雰囲気に変わります。
Hakuichikanazawa bikazariasano
デザインシールをはがすとかわいい模様が現れます
箔貼り體験では、オリジナルの模様で愛著深い作品が出來上がりました。作業中にスタッフの方から説明を聞きながら機に目を落とすと、靜電気で金箔や銀箔が貼り付いているのに気づき、金箔ならではの趣を感じます。箔貼り體験用のデザインの中でも人気なのは、金沢らしさを感じる「加賀八幡起き上がり」や前田家の家紋である加賀梅鉢の模様。外國人観光客には「愛」「龍」「侍」など漢字のデザインも好評だそうです。また、金=高価というイメージの通り、體験で使用する金箔もとても貴重なもの。臺紙に殘った金箔は、まとめて爐に入れて溶かして再利用されます。
加賀八幡起き上がりをモチーフにした九谷焼の豆皿
魚や貓など、かわいらしいデザインの九谷焼も
金箔や水引を使ったアクセサリーなど、つい手に取ってみたくなる雑貨がそろうショップフロア
西洋化した現代のライフスタイルにフィットする工蕓品を提供したいという思いのもと、金箔製品の製造や石川の若手作家をサポートする事業に取り組む箔一。1階のショップには20代の店長がセレクトした商品が並んでいます。若い世代が「かわいい」「使ってみたい」と思うものを厳選し、工蕓=高級品というイメージをくつがえすことを目指しています。実際に店內には若い世代のお客さまも多く、気軽に工蕓品に觸れている様子がうかがえました。
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白玉入りの溫ぜんざい
店內はゆっくりと落ち著ける和の雰囲気。窓辺に座って百萬石通りの様子を見ながら一息つくのもおすすめ
ぜんざいを注文して數分後、廚房からは小豆の煮えた甘い香りが漂ってきます。スタッフの方によると、できたてを提供するために白玉は注文を受けてからゆで始めるのだとか。漆の実で人気なのは「抹茶クリームぜんざい」。金沢の方は冬でもアイスクリームやかき氷を好んで食べるそうで、メニューにも一年を通してかき氷が載っています。
漆器のコーヒーカップとティースプーン
漆の実ではコーヒーカップも漆器製。漆器は熱伝導率が低いため両手で持っても熱くなく、溫かい飲み物も冷めにくいです。他にも、抗菌性があることや口當たりのよさなど、漆器ならではの特徴を発見できます。漆器の魅力に惹(ひ)かれ、ティールームでお茶をした後に階下のショップに立ち寄る人も多いそうです。
職人による繊細な手仕事に目を奪われます
鮮やかな色合いが美しい漆器製品が並ぶ店內
ショップフロアでは、手の込んだ工蕓作品から手ごろな価格のキッチン用品まで、多種多様な漆器が販売されています。扱いが難しいイメージがありますが、日々のお手入れの方法なども丁寧に教えていただけます。漆器のお盆に金粉等で彩色する蒔絵體験も行っているので、楽しみながら漆器の魅力を味わえそうです(前日までの事前申し込み制。詳しくは能作のWebサイトでご確認ください)。
ダイワロイネットホテル
DaiwaRoynetHotelKanazawaMIYABI
前田家加賀百萬石の栄華を想わせる華やかなデザインが印象的
加賀五彩、武家文化、百萬石の栄華を再現している
伝統的な金沢を感じられる空間が広がるダイワロイネットホテル金沢MIYABI??褪窑膝偿螗互抓去氅`ムやスイートルームもあり、気分を高揚させるデザインになっています。贅沢(ぜいたく)な旅を體験してみてはいかがでしょうか。