●開発背景

　脫炭素社會実現(xiàn)に向けた政策の一環(huán)として、建築物省エネ法が改正され、2024年4月から延床面積が2,000㎡以上の大規(guī)模非住宅建築物の省エネ基準(zhǔn)が引き上げられます。また、2030年度からは延床面積300㎡以上の中?大規(guī)模建築物にZEBレベルの省エネ基準(zhǔn)が義務(wù)付けられる予定（※３）であるなど、ZEB化推進(jìn)の動きが加速しています。

　しかし、ZEB認(rèn)証に必要な省エネ性能の計算指標(biāo)であるBEI（Building Energy Index）（※４）の算出（※５）には、床面積や外壁面積、窓面積、設(shè)備機(jī)器といった詳細(xì)情報を各室ごとに入力するなど、作業(yè)が煩雑で數(shù)週間の時間が必要なため、お客さまへのZEB提案が設(shè)計初期段階で行えないこと、設(shè)計変更時にZEB化の検討が迅速に行えないことが問題でした。

　そこで當(dāng)社は、提案の初期段階や設(shè)計変更時でもZEB化を検討できる提案を可能にし、より多くの建物で採用いただけるよう、省エネ性能の計算時間が、従來の數(shù)週間から1時間以內(nèi)に短縮されるZEB設(shè)計ツールを開発しました。

※3．脫炭素社會に向けた住宅?建築物における省エネ対策等のあり方?進(jìn)め方に関するロードマップ（國土交通省?経済産業(yè)省?環(huán)境省）より。

※4．基準(zhǔn)建築物と比較した時の設(shè)計建築物の一次エネルギー消費(fèi)量の比率のこと。數(shù)値が小さいほど省エネ性能が良い。

※5．標(biāo)準(zhǔn)入力法による算出。標(biāo)準(zhǔn)入力法は対象建物の省エネ性能を精緻に評価することができる算出方法。

１. 初期設(shè)計段階：平面図のみでZEB提案が可能に

　ZEB設(shè)計支援ツール「D-ZEB Program」を利用することで、設(shè)備や斷熱性能など建物の仕様が確定していない平面図の段階で、ZEB提案が可能となります。

　初期設(shè)計段階は、建物仕様の詳細(xì)情報が決まっていないことや計畫変更が多いため、ZEB化の検討に必要なBEIの計算のために、仮定の設(shè)備機(jī)器を選定したり、煩雑な計算作業(yè)をしたりしなければならず、大きな負(fù)荷がかかっていました。

　「D-ZEB Program」は、建物用途ごとの標(biāo)準(zhǔn)的な仕様や、設(shè)備機(jī)器の臺數(shù)を算出する計算式を取り込んで自動化しているため、室名や床面積などの最低限の情報を入力し、ツールに整備された斷熱や設(shè)備の性能を選択するだけで簡単にBEIを計算することができます。

　これにより、従來は數(shù)週間かかっていたBEI計算が、室數(shù)が少ないプランであれば10分以內(nèi)、延床面積2,000㎡程度の事務(wù)所プランでも1時間以內(nèi)で実施できるため、設(shè)計の初期段階から、これまでにはないスピードでZEB化の実現(xiàn)性を検討できます。

【「D-ZEB Program」のイメージ】

２．詳細(xì)設(shè)計段階：BIM連攜により設(shè)計変更に迅速に対応

　BIMによる3Dモデルができた詳細(xì)設(shè)計段階では、「BIM連攜ZEB設(shè)計ツール」を利用することで、仕様変更時のZEB化の検討に迅速に対応できます。

　當(dāng)社は、事務(wù)所や工場など事業(yè)用建物の設(shè)計はすべてBIMで行っていますが、ZEB化の検討に必要なBEI計算では、図面にある必要な數(shù)字を手動で入力するため、多くの時間と労力を要していました。

　そこで當(dāng)社は、BIMの屬性情報（部材ごとの品番や寸法など）を活用することで、計算プログラムへの自動入力や自動チェックができる「BIM連攜ZEB設(shè)計ツール」を開発し、BEI計算の大幅な時間短縮を可能としました。

　これにより、従來數(shù)週間要していたBEI計算が數(shù)分で可能となったため、設(shè)計変更時にも、お客さまへスピーディーで質(zhì)の高いZEB化検討の支援が可能となりました。